青木志貴の魔王式随想:ボクの“キャラ萌え”履歴書

「彼氏&彼女とデートなう」に使っていいよで、青木さんがツィートした画像
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「彼氏&彼女とデートなう」に使っていいよで、青木さんがツィートした画像

 人気ゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」の二宮飛鳥役などで知られる新人声優の青木志貴さん。自身を「ボク」と呼ぶ“ボクっ娘”で、“魔王”のニックネームで「League of Legends」などのオンラインゲームをがっつりやり込むコアゲーマーという異色の経歴も併せ持つ青木さんが、その独自の視点で自身の歩みやさまざまな思いを語ります。

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 梅雨の時期ですね~。ボクは天パなので梅雨の時期は髪がとんでもないことになってしまって憂鬱です……。常にヘアアイロンを持ち歩いてお仕事へ。傘を差して移動も面倒ですしね。梅雨が早く終わってほしいと思いつつ、終わってしまうと今度は暑い夏……。うーん……(笑い)。

さて、ボクは自身のツイッターだったり、コラムだったり、配信などで今までもいろいろなことをお話しさせていただきましたが、中でも気持ち悪がられるほどに熱く語ってしまうテーマがあります。

 それは「キャラクター萌え」! 今回はそんな“キャラ萌え”に関するお話をしていこうかなぁと思います!

 このコラムを読んでくださっている皆様は、アニメやマンガ、ゲームで大好きなキャラクターっていますか? ボクには、たくさんの好きなキャラクターが存在します。 大好きなゲームやマンガはありますが、そもそも、それらの作品にドハマりするきっかけになる重要な部分が「キャラクター」なんですよね。もちろん、作品自体が面白くてすてきなのは大前提ですが、ボクがハマってしまうかどうかは、ボクの好みにぴったりハマるキャラクターがいるかどうかだったりします。

 以前のコラムでお話ししたように、小さい頃からゲームやアニメ、マンガは大好きで身近な存在でした。しかし、ここまでゲームやアニメ、マンガにのめりこみ、いわゆる「オタク」化した一番最初のきっかけとなるキャラクターがいます。それはマンガ「HUNTER×HUNTER」に登場する幻影旅団の団長「クロロ」。このキャラクターがきっかけでコスプレや同人誌といったコンテンツを知り、のめりこんでいきました。そういった二次創作の世界を知ってから、今までに遊んでいたゲーム、マンガ、アニメの見方も変わってしまったり、新しい作品を見ていても、二次創作的な考え方をすることが当たり前になっていきました。

 それまではただ「かっこいいな」と思っていたキャラクターでも、「ゲーム内では描かれていないけど、このキャラクターがもし他のキャラクターと会話をするならどんなことを話すのだろう」とか、「このキャラクターは○○が好きだから、もしたくさん○○をプレゼントしてあげたらどんな反応をするのだろう」とか(笑い)。そういった妄想から始まり、自分でもイラストを描いてみたりもしましたね。

 キャラ萌えに目覚めるきっかけを作ってくれたクロロ。当時は多分小学校5、6年だったと思います。とにかく大好きで、大好きで、ボクの中の理想のキャラクターでした。「クロロと結婚したい!」という“好き”というよりは「クロロみたいになりたい!」みたいな“憧れ”のほうですね(笑い)。小学校の帰り道、ひとりで下校しながら「この角を曲がったさきでもしクロロと出逢ってしまったらどうしよう、弟子にしてもらえないかな!!」とか、日常生活において常にそういった妄想をしながら生活をしていて、そういう妄想している時間が幸せだったんですよね。だからこういう話をするとガチで気持ち悪がられますけど! 本当に大好きで、今でも変わらず大好きなキャラクターのひとりです。

 それからというもの、そういったある意味ねじ曲がった見方で作品を楽しむようになり、どんどん好きなキャラクターは増えていきました。最初に少しお話ししたように、作品にハマるかどうか、その作品に触れるかどうかのきっかけもそこから大きく変わりましたね。例えば新しいゲームが出るという情報を見ても、まず一番最初に目を通す部分がキャラクター。ストーリーなどよりも先にまずキャラクターを見るんです。そしてその中に自分の好みの見た目だったり、好みの性格、設定のキャラクターがいれば、とりあえず買ってみようとか、アニメだったら作品はよくわからないけど、気になるキャラがいるから見てみよう、とか……。

 作品に触れるきっかけになる重要な部分が「自分好みのキャラクターがいるかどうか」。もちろんそうじゃなくて元々好きだから、ゲームなんかはいろいろと手を出してみるのですが、“ドハマり”するかどうか、というのはキャラクター次第、ということです。

 そうして今も続くキャラ萌え、妄想癖なのですが……。ボクの好きになるキャラクターのわかりやすいこと!(笑い)。昔から大体が同じような設定、見た目の特徴、性格なんですよね。例えば、見た目で言うと「銀髪、黒髪、男性なら長めの髪、赤眼、中性的、冷たそうな美形キャラ、悪そうな顔、猫っぽい(実際にケモ耳とか尻尾とか大歓迎)」とか、性格なら「クール、中二病、読めない、つかみどころがない、冷酷、ツンツンしてる、狂気的」だったり、「自信家、ナルシスト、普段はチャラチャラヘラヘラしてるけどたまに急にまじめになる、馬鹿なフリしてるけど本当は賢い、プレイボーイ風に振る舞うけど本当はいちず、飄々(ひょうひょう)としている」とか。設定でいうと「悪役(もしくは裏切ったり、最初は悪役だけど最終的に味方になるとか)、暗い過去がある(それを隠している)、戦闘はとにかく強い、ラスボス」とか(笑い)。基本的にこういった、悪そうだったりクセのあるキャラクターを好きになる傾向が強いようです。

 好きになるキャラは大体悪役。悪くなくてもなんかクセがある。逆に正統派主人公的なキャラや、ヒロインらしい可愛い女の子など、魅力的なキャラクターであってもいわゆる「主人公サイド」っぽいキャラにはピンと来なかったり……。

 クロロから始まり、ヒソカやネフェルピトー。「ファイナルファンタジー(FF)7」のセフィロスやヤズー。「テイルズオブデスティニー」のリオン、「テイルズオブシンフォニア(TOS)」のゼロス、「テイルズオブジアビス」のアッシュ。「バイオハザード」のウェスカーやジェイク、「ストリートファイター」のジュリ、「空の境界」の両儀式、「ブラックラグーン」のレヴィやバラライカ。「キングダムハーツ」のリク……。

 最近では「リーグオブレジェンド」でザヤとラカンというチャンピオンが実装され、そのラカンという男性キャラクターがドツボだったり……。好きなキャラクターは挙げだすとキリがないのですが例の通り、どういったキャラが好きになりやすいのかわかりやすくないでしょうか?(笑い)。陰と陽なら陰。光と闇なら闇。「FF7」でエアリスかティファならエアリスとデート、「咎狗の血」ならケイスケよりシキルート、「TOS」のゼロスかクラトスならゼロスくんと共に闘いたい!というわけです(でもビアンカかフローラならビアンカだし、CLANNADだったら……選べないよぉ……)。まぁ多少の例外もありますが、基本的には悪そうで強い自信家が好きです(笑い)。

 そして声優や役者というお仕事をするようになって、ボク好みドンピシャなキャラクターのCVを担当させていただくこともあるので幸せの極みです。クロロに憧れたところからはじまって、今ではお仕事を通して「あんなふうになりたい!」と思い描く理想のキャラクターにもなれるんですから! 声のお仕事では男性にもなれますし、舞台では見た目もそのままキャラクターにしていただけますからね…! 自分にとって、これ以上幸せなお仕事はないと思っています。ありがたいことです。

 一番最初に声のお仕事をさせていただいた作品「神様と運命覚醒のクロステーゼ」では、魔軍元帥の十六夜フェレスという敵側のボス的なキャラクターを演じさせていただいて、見た目も設定も好みすぎて、オーディションでフェレス役に決まったときは本当にうれしかったです。声優のデビュー作として、とても思い出に残る作品になりました。

 また、「アイドルマスター シンデレラガールズ」の二宮飛鳥も同じです。オーディション資料でみたときから見た目も好みで、さらに性格もボクの好みピッタリですから。ただ自分が演じるとなると、やはり好きなキャラクター像でもとても難しいんですけどね…(笑い)。

 オンラインゲームの「グラナドエスパダ」で演じたスカーレットは、見た目こそ可愛いものの、中身は多重人格で不安定な、とても狂気的で猟奇的な女の子。頭のネジがふっとんだキャラクターなのですが、これもまた大好きなキャラクターのひとりです。

 こういった「現実世界で自分が憧れながらも絶対になることのできないキャラクターたちに、役者というお仕事のお陰で演じているときだけはそのキャラクターになれる」ということ。これは青木志貴というひとりのキャラ萌えオタクにとって、最高のご褒美です。本当にありがとうございます。

 そんな感じの幼い頃から今もなお続く「キャラクター萌え」。人の感性や趣味嗜好(しこう)はちょっとした影響や新しい発見によって変化していくものだと思うので、ボクのこの嗜好もまた少しずつ変化していくかもしれませんが、決してなくなることはないんだろうなぁと思います。むしろボクが役者というお仕事をしていく上で、なくしてはいけないものなのかも。ボク自身に熱いキャラ萌えの心があって、キャラ萌えの重要さや、与えてくれる満足感、幸福感を知っているからこそ、自分の演じるキャラクターの萌え要素を、自分が演じたことによってほんの少しでもプラスできたらいいなぁと思います。

 もちろんそれぞれいただくキャラクターは、ボクの声やお芝居がなくても十分魅力的なのですが、さらに魅力的なキャラクターになるためのお手伝いが少しでもできたら、力になっていたらすてきですね…!

 そしていつか「声も含めて全部がツボ!! このキャラ萌え!!」と思っていただけるようなお芝居、“キャラ萌え”をお届けできたらいいな!

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