タレントの鈴木紗理奈さんが15日(現地時間)、スペインで開かれた「マドリード国際映画祭」で最優秀外国映画主演女優賞を受賞した。昨年9月に撮影された映画「キセキの葉書」(ジャッキー・ウー監督)で同賞にノミネートされ、13日から現地入りしていた鈴木さんは「自分の人生にとって最高の日です」と喜びを語った。
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受賞は15日のアワード・ナイトで発表され、鈴木さんは自分の名前を読み上げられると驚きの表情を浮かべながら登壇。受賞のスピーチでは「いつも自分が関わる仕事を信じてやってきましたが“主演女優賞”というのは自分の人生の中で考えてみたことはありませんでした。ましてやこんな国際的な映画祭で……。今回も映画に関わる多くの皆さんとジャッキー監督を100%信頼してやってきました。今夜は自分の人生にとって最高の日です」と涙声で語った。鈴木さんは、現地に連れて行けなかった長男の利音(りおと)君からは「必ずトロフィーを取ってきてね」と言われていたという。鈴木さんは受賞前に現地でハンドバックを盗まれ、その中でにパスポートが入っていたことから、帰国が18日にずれこんだというが、うれしい知らせに喜んでいる。
映画は、実話に基づく人間ドラマで、阪神淡路大震災から半年後の兵庫県西宮市が舞台。難病の娘と、認知症とうつ病を併発する母に挟まれながらも、度重なる試練を乗り越え、ひたむきに生きる主人公を描いた。映画祭の選考委員からは「過酷な人生を明るく演じた鈴木さんの演技が、ともすれば絶望的になりかない観客の気持ちを軽やかにした」との声も上がったという。
映画「キセキの葉書」は8月19日から関西先行公開。11月4日から全国で順次公開。鈴木さんは18日に帰国し、19日に受賞報告会見を行う予定。
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