菅田将暉:半年で10キロ増量…プロボクサー目指す主人公役で肉体改造

映画「あゝ、荒野」前編の完成披露上映会に出席した菅田将暉さん
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映画「あゝ、荒野」前編の完成披露上映会に出席した菅田将暉さん

 俳優の菅田将暉さんが27日、東京都内で行われたヤン・イクチュンさんとダブル主演する映画「あゝ、荒野」前編(岸善幸監督)の完成披露上映会に出席。ボクシングをモチーフにした同映画にちなんで、イクチュンさんとグローブでパネルを破って登場した菅田さんは「撮影中は鍛えていたんですけれど、衰えてたのか、一発で(パネルを)割れなかった。すごく恥ずかしかった。でも、映画の中ではちゃんと鍛えてます」といい、撮影当時の過酷な肉体改造を明かした。

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 撮影の半年くらい前からボクシングを始めたという菅田さんとイクチュンさん。菅田さんは「そのときは僕が五十数キロ、ヤンさんが七十数キロで、体重差が20キロくらいあった」と明かし、「劇中ではだいたい六十数キロだから、絶望的なスタートだった。僕は増量して、ヤンさんは減量して、半年後に大体同じくらいの体形になった」と、振り返った。

 イクチュンさんは「(韓国でのトレーニング中に)菅田さんのボクシング映像を見て緊張しました。引けを取ってはいけないと思った」と告白。菅田さんも「僕も、半年間全く会ってなかったので、向こうがどんなに頑張っているかは映像でしか知らなかった」といい、お互いの努力を確認し合った。メガホンを取った岸監督は「皆さん肉体派俳優の方々。本当に全身を使って、肉体を鍛えて臨んでいただいた。そこをぜひ、堪能していただければ」と、見どころを語っていた。

 映画は故・寺山修司さんの長編小説「あゝ、荒野」を原作に、現代に訴えるキーワードを取り入れ再構築し映像化。ボクシングジムで出会った少年院あがりの新宿新次を菅田さん、吃音(きつおん)と赤面対人恐怖症に悩むバリカン健二を、韓国映画「息もできない」で数々の映画賞を獲得したイクチュンさんが演じ、生まれも育ちも違う2人が共にプロボクサーを目指していく奇妙な友情を描く。前編が10月7日、後編が10月21日公開。

 上映会には、菅田さんとイクチュンさんのほか、木下あかりさん、モロ師岡さん、今野杏南さん、山田裕貴さん、でんでんさん、木村多江さん、ユースケ・サンタマリアさんも出席した。

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