アニメ化もされた人気マンガを俳優の佐藤健さん主演で実写映画化した「亜人」(本広克行監督)が、30日にTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほかで公開される。佐藤さんが演じる主人公の圭は高校生が研修医に、綾野剛さんが演じる亜人のテロリスト、佐藤は老人が青年にと原作とは設定が変わっているものの、不死身の新人類「亜人」の特徴を生かした頭脳戦や黒い幽霊のようなIBM(インビジブル・ブラック・マター)を伴う肉弾戦など、実写ならではの手に汗握るアクションシーンは見応え十分。ビート感のあるクールな音楽と相まって、新しい日本のアクション映画の誕生を予感させる。
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「亜人」は桜井画門さんが2012年に「good!アフタヌーン」(講談社)で連載を開始した同名マンガが原作。トラックと衝突して死亡したことで、不死身の新人類「亜人」であることが発覚した研修医・圭(佐藤さん)は、懸賞金目当ての人々や警察に追われる身となる。そんな圭に、同じく亜人のテロリスト、佐藤(綾野さん)が手を差し伸べるが、国家転覆を謀る佐藤に、圭は加担することができず……というストーリー。厚生労働省の亜人担当職員・戸崎役を玉山鉄二さんが演じ、そのほか城田優さん、千葉雄大さん、川栄李奈さん、山田裕貴さん、浜辺美波さん、品川祐さん、吉行和子さんらが出演。また人気声優の鈴村健一さん、宮野真守さんも出演している。
映画「るろうに剣心」のチームが参加しているだけに、アクションシーンのスリルとスピード感にはただただ圧倒される。下手に瀕死(ひんし)の状態で生きているよりも、死んで万全な肉体でよみがえる方が、その後の戦いを有利に運べるという亜人の特性を生かした圭と佐藤の最後の壮絶な戦いは、気づくと時間を忘れてスクリーンを食い入るように見ていた。原作と設定は変わっているものの、キャラクターの雰囲気がそのままなのは原作ファンにはうれしいところ。特に綾野さん演じる佐藤は、筋骨隆々の若い肉体を持ちながらも、しゃべり方や歩き方などは原作の年取った佐藤に似せていて、違和感なく楽しめた。川栄さんのキレのあるアクションにも目を奪われた。マンガでもアニメでもない新たな「亜人」の世界がまた一つ広がった。(細田尚子/MANTAN)
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