注目映画紹介:「弥生、三月 君を愛した30年」波瑠、成田凌の30年にわたるラブストーリー 人気脚本家・遊川和彦の監督2作目

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映画「弥生、三月 君を愛した30年」の一場面(C)2020「弥生、三月」製作委員会

 女優の波瑠さん、俳優の成田凌さん共演の映画「弥生、三月 君を愛した30年」(遊川和彦監督・脚本)が3月20日からTOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開される。ドラマ「家政婦のミタ」(2011年)や「同期のサクラ」(2019年)などの脚本で知られる遊川さんの、「恋妻家宮本」(2017年)に続く監督2作目。一組の男女の、高校生から50代までの30年にわたるラブストーリーが紡がれていく。

 3月1日の朝、通学バスに乗り遅れた高校生の結城弥生(波瑠さん)は、バスを追いかけて乗り込んだ。バスに乗っていたのは、同じクラスで親友のサクラ(杉咲花さん)と、隣のクラスの山田太郎(成田さん)。

 サクラは太郎が好きだったが、引っ込み思案の彼女は思いを伝えられないまま病気でこの世を去ってしまう。3月4日の卒業式。弥生と太郎は、「もし、40歳過ぎても独身だったら、俺が結婚してやるよ」という太郎の“告白”を別れの言葉に別々の道を歩き始める。そして月日が流れ……。ほかに、岡田健史さん、小澤征悦さん、黒木瞳さんらが出演する。

 なんて優しい物語だろう。遊川監督が脚本を手がけた最近のドラマは、社会風刺を盛り込みつつ、シビアな中にも笑いをちりばめ、独特の世界観を形作っていた。この作品は純粋なロマンス劇。互いに恋心を抱いていたのに、親友の手前、それを言い出せなかった男女の、30年にわたる思いがつづられていく。

 といっても、何気なく30年間を見せていくのではなく、3月4日の卒業式、3月5日の結婚式というように、3月(弥生)の特定の日にちだけを、しかも同じ日が重ならないように描いていく。遊川監督だからこそ考え出せた構成だろう。

 そして人生の厳しさ、生きることの難しさ、人を愛すること、思うことの素晴らしさを説いていく。見終えた時には心に温かい灯がともるはずだ。幕が下りるまで、どうか席を立たないでほしい。(りんたいこ/フリーライター)

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