俳優の佐藤浩市さん主演の映画「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」(若松節朗監督)が、3月6日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほかで公開される。2011年3月11日、福島第一原子力発電所(イチエフ)を襲った東日本大震災の大津波。その時イチエフ内では何が起きていたのか。現場の作業員50人は、どんな思いで福島を、いや、日本を救おうとしていたのか。海外では「Fukushima50」と呼ばれ英雄視された彼らの壮絶な闘いを真正面から描いた真実の物語だ。
あなたにオススメ
次期朝ドラ「あんぱん」 やなせたかしさん夫婦がモデルの「愛と勇気の物語」
2011年3月11日。巨大地震が起こした大津波でイチエフの全電源が喪失、原子炉を冷やせなくなった。このままでは炉心は溶融してしまう。1・2号機当直長の伊崎利夫(佐藤さん)ら現場の作業員は、自らの身の危険も顧みず、原子炉建屋内に残り、原子炉の制御に奔走する……。
イチエフの所長・吉田昌郎を渡辺謙さんが演じ、吉岡秀隆さん、緒形直人さん、火野正平さん、平田満さん、萩原聖人さん、佐野史郎さん、安田成美さんらが出演する。
当時、新聞やテレビなどのメディア越しに、イチエフで起きていたことは伝わってきていたが、その情報はあくまで断片的で、現場の人々が具体的に何をしていたかまでは分からなかった。
それを今回、ジャーナリスト、門田隆将さんのノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫)を基に時系列で描いたことで、錯綜していた情報がつながり、現場がいかに逼迫(ひっぱく)していたかを改めて思い知らされた。作業に当たった人々の決死の行動に胸が熱くなり、当時、そこまで思い至らなかったことに、国民の一人として申し訳なさでいっぱいになった。今なら断言できる、彼らこそ真のヒーローだと。
メガホンをとった若松監督は「ホワイトアウト」(2000年)、「沈まぬ太陽」(2009年)、「空母いぶき」(2019年)などの作品で知られる。脚本を担当したのは、ドラマ「孤高のメス」(2019年)や「頭取 野崎修平」(2020年)、放送中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」に参加している前川洋一さん。
主要キャストだけでも40人は下らない。ほかにも地元の人々、米軍人や自衛隊員も登場する。彼らを一つに束ね、バランス良く演出した若松監督の手腕にも感服した。(りんたいこ/フリーライター)
ディズニー&ピクサーが手がける新作アニメーション映画「星つなぎのエリオ」の公開日が8月1日に決まり、合わせて新場面写真がが3月19日、解禁された。場面写真には、主人公の一人ぼっち…
ギタリストでシンガー・ソングライターのエリック・クラプトンさんのライブ映像などを収めた「エリック・クラプトン『nothing but the blues』」が、4月18日からWO…
3月17日に発表された14~16日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、人気アニメ「ドラえもん」の第44作となる劇場版最新作「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」(…
Vシネクスト「爆上戦隊ブンブンジャーVSキングオージャー」(5月1日から期間限定上映、加藤弘之監督)の新規場面カット17枚が公開された。ブンドリオ・ブンデラス(声:松本梨香さん)…
“令和のグラビアヴィーナス”と呼ばれるタレントの田中美久さんが3月17日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ(東京都港区)で行われた映画「#真相をお話しします」(4月25日公開、豊島…