山田涼介:原作ファンならではの葛藤も 実写化に「禁忌に手を出しているような……」

映画「鋼の錬金術師」の完成報告会見に登場した(左から)曽利文彦監督、松雪泰子さん、本田翼さん、ディーン・フジオカさん
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映画「鋼の錬金術師」の完成報告会見に登場した(左から)曽利文彦監督、松雪泰子さん、本田翼さん、ディーン・フジオカさん

 人気グループ「Hey!Say!JUMP」の山田涼介さんが3日、映画「鋼の錬金術師」(曽利文彦監督、12月1日公開)の完成報告会見に登場した。「エンドロールできっと、涙があふれてくると思います。純粋に楽しかった」と原作者の荒川弘さんからの手紙が読み上げられると、主人公・エドワード・エルリック役の山田さんは「僕も原作マンガのファンなので、だからこそ(実写化は最初)恐縮だった。“禁忌”に手を出しているような……」と作品のキーワードにひっかけて心の内を語った。しかし映画の出来について「日本映画でとんでもない作品が生まれたと思っている」と自信を見せていた。

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 山田さんは「自分が出ている作品は、自分のアラ探しをしたりするのですが、作品の持っている力に吸い寄せられた。3カ月の撮影が終わったら、監督がずっと(映画の編集で)戦ってくれて、愛が詰まった作品を見せてもらった」とコメント。曽利監督は「荒川さんは神様みたいな存在で、(映画が気に入っていただけるか)心臓が飛び出そうだった。試写の後で(荒川さんが)笑顔で、ガッツポーズに近かったので、本当に報われたと思った。自信を持ってお届けしたい」と話していた。会見には、本田翼さん、ディーン・フジオカさん、松雪泰子さんも出席した。

 「鋼の錬金術師」は、荒川さんが2001~10年に「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載した人気マンガ。錬金術が科学のように発達した世界を舞台に、兄のエドワードと弟のアルフォンスのエルリック兄弟が、失った体を取り戻すため「賢者の石」を探す旅に出る……というストーリー。03年と09年にテレビアニメ化もされて人気を博した。

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