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村上虹郎:「厳しい監督から始めなさいが親父の愛」 寛 一郎と映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」で共演

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映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」に出演した村上虹郎さん(左)と寛 一郎さん

 人気グループ「Hey!Say!JUMP」の山田涼介さんの主演映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(廣木隆一監督)が公開中だ。人気作家・東野圭吾さんの同名小説が原作で、養護施設育ちの矢口敦也、小林翔太、麻生幸平の3人は、かつて街の人たちが悩み相談をすることで知られたナミヤ雑貨店に忍び込み、過去からの悩み相談の手紙に返事を書きながら、雑貨店の秘密や相談者と自分たちの共通点に気付いていく物語。敦也役は山田さん、翔太役は俳優の村上淳さんと歌手のUAさんの息子の村上虹郎さん、幸平を、俳優の佐藤浩市さんの息子の寛 一郎さんが演じている。ナミヤ雑貨店の浪矢店主役で西田敏行さんも出演。年齢や境遇が似ている村上さんと寛 一郎さんの2人に聞いた。

 ◇父から「廣木監督は厳しい人」と聞いて

 ――廣木監督の現場は特別な感じなんでしょうか。

 村上さん 親父(淳さん)とか周りの俳優さんから聞いたら、廣木監督って怖い監督っていう。無言で細かいことを何も言わず、「もう一回」しか言わない。僕が俳優をやる前に、半分冗談で(父が)「もしお前がこの業界に入るんだったら、お前には舞台からしかやらせない」というようなことを言われたんです。なぜかというと厳しいし、演出をしっかり受けるから。でも、なぜ親父が映画でデビューしたのかというと、廣木監督が厳しいと聞いていた監督の一人だったからなんです。だから、「厳しい監督からやりなさい」というのは親父の愛で。

 廣木監督とは僕は3度ご一緒させていただいて、まだ怖いというイメージはないんです。でも目の前で山田君や先輩方が何回もテイクを重ねているのを見ていて、いつ自分もそうなるんだろうというのはありました。廣木監督自身はすごくチャーミングな方で、シャイだし。話すのが苦手というか。女性と話すとすごく楽しそうなのに僕らと話すとツンとしている(笑い)。

 ――寛 一郎さんはいかがですか。熊澤尚人監督(「心が叫びたがってるんだ。」)とはまた違う?

 寛 一郎さん 廣木さんの方が先なんです。廣木さんはそれこそシャイで無口な方なので、僕も人としゃべるのがうまくないので本当にしゃべらなかった(笑い)。演出もあんまり受けなかったので、僕はすごく怖かった。不安でした。このままでいいのかって思っていたんです。

 村上さん でも、リハで幸平(寛 一郎さん)が「俺、あの人のところに戻る」って言う部分の感情をリハのときに、「もっと来い、お前。もっとだよ」って言われていたのを覚えている。「寛 一郎、もっと、もっとだよ」って。リハだし、恥ずかしいしってあんまり(感情が)出てこなくて、本番ではもっとやれよって(寛 一郎さんに)言っていたのは覚えています。

 ◇大分のロケ地と他の出演者との顔合わせ

 ――顔を合わせていない他の出演者の方々と手紙を通じて芝居をする難しさはありましたか。

 村上さん 先にナミヤ雑貨店の中の話(を撮った)。西田さんの一人の場面や西田さんと璃子ちゃんの場面もそうですし。僕らのシーンも先に東京のスタジオ内で撮って。でも大分の豊後高田に入ってからもセットも全部組んであったので。だからいくつか付け足しながら、大分では基本的に外観と中で走るシーンをやりました。全部で1カ月半で前半は東京で撮ってあとは大分だったんですけれど。僕らは(東京の)スタジオへは毎日行って、大分にも3回行ったんです。

 先に神奈川の葉山とかで尾野真千子さんの家のシーン、確か走ってくるシーンを撮ってつながりは全部大分で撮って。僕らは不思議と大分に3回行って、夜にご飯に行って皆さんと「初めまして」みたいな感じで、もちろん共演するシーンはないんだけれど、(同じ映画なのに)毎回、違うキャストが撮影していて、不思議な空気感でしたね。

 ――見えない相手に返事を書くシーンはどんなふうに想像したんですか。

 寛一郎さん 僕はあまり意識しませんでしたね。役の3人は相手が誰だかもちろん分かっていないので。台本上では僕らは分かっていますけれども、そこは深く知っている必要はないのかなと思って。

 村上さん その通りで、あまり僕ら3人が街のことを知る必要はないかなって。知らない方がむしろ面白いじゃないですか。浪矢のおじいさんってどんな人だったのかなと言っている翔太とか、西田さんって(キャストは)みんな知っているけれど、むしろその記憶を排除したいくらい。(魚屋ミュージシャン役の林)遣都君とか、知らない方がいいんです。でもナレーションで手紙を読むシーンがあるので、遣都君の声は一応、想像したりはしましたけれど。

 ◇尾野真千子は「本当にユニークな方」

 ――尾野真千子さんとは結構共演シーンがありますね。

 村上さん ユニークな方でした。(強盗に入ったシーンで)ぐるぐる巻きにして動けなくするわけですよ。僕らも縛って、テープを貼ったりとかして。そうしたら、「あっ、まだ行くー。そんな行くー」ってずっとしゃべっているんです。僕らは初対面だったんですけど、面白かったな。

 寛 一郎さん 虹郎が言ったように本当にユニークな方で。面白かったです。結構現場で笑わせていただきました。大分でも尾野さんと一緒にご飯に行くことが一番多かった。

 村上さん いや、インパクトが一番強かったんだと思うんだよね。(食事の)回数は1回くらいしか行ってないと思うんだけど。2回くらいか。

 寛 一郎さん 3回くらい行った感じがする。そういうのもあったので、この3人組の次に関わっているのは尾野さんですね。

 ――共演場面はほかの方とほとんどない中で、出来上がった作品を見た印象は?

 村上さん いろんな映画を見せられている感じで、最後に一緒の映画だったのか、という感じでした。同じ街の中で繰り広げられている、そういう話に弱いので、好きですね。

 寛 一郎さん 出ていないシーンがいっぱいあって、知らないシーンがいっぱいあったので、自分が出ている映画じゃないと思って見ていました。最後の最後に全部つながって、その一部になれていたんだという思いはありました。

 ――それぞれ、ナミヤ雑貨店があったら何を相談したいですか。

 寛 一郎さん 今は何も相談することがないんですけれど、これから先、何か誰にも相談できないことをふらっと相談しに行くんじゃないかなと思います(笑い)。

 村上さん 悩みごとはとくにないんだよな(笑い)。でも絞りに絞って考えたのは、「家にある読んでいない本をどうやったら早く読めますか」っていうこと。手紙は、身近な人に恥ずかしいから書けないけれど、人はいつ死ぬかわからない。というのがありつつも、やっぱり書けない……書きたいですけど。

 <村上虹郎さんのプロフィル>

 むらかみ・にじろう 1997年3月17日生まれ、東京都出身。2014年公開の映画「2つ目の窓」(河瀬直美監督)で映画初出演、初主演を果たす。主な出演作に映画「ディストラクション・ベイビーズ」(16年、真利子哲也監督)、「武曲 MUKOKU」(17年、熊切和嘉監督)、ドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(15年)、連続ドラマ「仰げば尊し」(16年)などがある。最近公開の作品に「二度めの夏、二度と会えない君」(9月1日公開、中西健二監督)、「AMY SAID エイミー セッド」(9月30日公開、村本大志監督)がある。

 <寛 一郎さんのプロフィル>

 かん いちろう 1996年8月16日生まれ、東京都出身。父は俳優の佐藤浩市さん、祖父は俳優の三國連太郎さん。2017年、映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」で俳優デビュー。同作で「釣りバカ日誌」シリーズで三國さんと縁の深い西田敏行さんと共演した。17年にアニメで話題の作品を実写映画化した「心が叫びたがってるんだ。」(熊澤尚人監督)にも出演。「菊とギロチン-女相撲とアナキスト-」(瀬々敬久監督、公開日未定)にも出演している。

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