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注目映画紹介:「氷菓」山崎賢人と広瀬アリスで人気小説を実写化 四つの謎を解く学園ミステリー

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映画「氷菓」のワンシーン (C)2017「氷菓」製作委員会

 人気作家の米澤穂信(よねざわ・ほのぶ)さんの小説が原作で、俳優の山崎賢人さんと女優の広瀬アリスさん主演で初めて実写映画化した「氷菓」(安里麻里監督)が3日からTOHOシネマズ渋谷(東京都渋谷区)ほかで公開された。山崎さん演じる省エネ主義で、やる気がなさそうに見えるがずば抜けた分析力を持つ折木奉太郎(おれき・ほうたろう)と広瀬さん演じる好奇心旺盛の名家の娘、千反田(ちたんだ)えるらが四つの学園の謎に迫る青春ミステリーだ。

 「氷菓」は、米澤さんの230万部を突破した人気「古典部シリーズ」の第1作が原作で、2012年には京都アニメーション制作でテレビアニメ化もされた。「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなくてはいけないことなら手短に」をモットーにした“省エネ主義”ながら優れた推理力を持つ高校生・折木奉太郎(山崎さん)は、神山高校に入学し、姉の命令で入部した廃部寸前の「古典部」で、好奇心の塊のような千反田える(広瀬さん)と出会い、学園で起こる不思議な謎を次々と解き明かしていく。やがて、奉太郎の推理力を見込んだえるは「10年前に失踪した叔父がえるに残した言葉を思い出させてほしい」と依頼。それは33年前に学園で起きたある事件へとつながっていた……という展開。

 同級生で同じ古典部員の伊原摩耶花役を小島藤子さん、福部里志役を岡山天音さんとNHK連続テレビ小説「ひよっこ」に出演していた2人が演じている。また、えるの叔父の関谷純の高校時代を本郷奏多さんが演じ、高校の図書室の司書、糸魚川養子役で斉藤由貴さんが出演している。映画「劇場版 零~ゼロ~」(14年)を手がけた安里監督が脚本と監督を担当している。主題歌は、2人組音楽ユニット「イトヲカシ」が歌う「アイオライト」。

 原作の聖地とされる飛騨高山でロケし、神山高校のモデルとなった高山市の斐太高校の美術室や廊下などで実際に撮影。また、えるが奉太郎から入部届を受け取る弥生橋やえるが奉太郎を呼び出す喫茶店など重要なシーンを高山市で撮影し、原作の雰囲気を情緒たっぷりに実写化した。33年前の謎を解く仮説を発表し合う場面では、当時の実際のニュース映像を交えるなど謎解きにリアリティーを持たせることにも成功している。全体に暗めのトーンの映像で謎解きを演出しており、ミステリーやホラー作品を手掛けてきた安里監督の手腕が光る。

 高校生役のキャストは全員20代だが、詰め襟やセーラー服姿もさほど違和感なく背景に溶け込んでいる。山崎さんの淡々とした口調で鮮やかに謎を解明する様子には好感が持て、好奇心旺盛なえるの「私、気になります」の決めぜりふも広瀬さんがキュートに発しており、思わず画面に引き込まれた。(細田尚子/MANTAN)

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