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注目映画紹介:「南瓜とマヨネーズ」魚喃キリコの世界が臼田あさ美、オダジョー、太賀でほろ苦くよみがえる

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映画「南瓜とマヨネーズ」のビジュアル (C)魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会

 マンガ家・魚喃(なななん)キリコさんの恋愛マンガの金字塔と呼ばれる代表作を臼田あさ美さん、オダギリジョーさん、太賀さんら個性的なキャストで映画化した「南瓜とマヨネーズ」(冨永昌敬監督)が、11日から新宿武蔵野館(東京都新宿区)ほかで公開される。同居中の恋人と、再会した元恋人との間で揺れる女性の心情を臼田さんがリアルに表現。元恋人役のオダギリさん、自分の夢を追う現恋人役の太賀さんが絶妙なアンサンブルを奏でている。

 ミュージシャン志望のせいいち(太賀さん)と一緒に住むツチダ(臼田さん)は、ライブハウスで働く傍ら、キャバクラでも働いて生活を支えていた。自分の抜けたバンドがレコード会社と契約したことで落ち込んでいたせいいち。ダラダラと毎日を過ごしていたが、ツチダがキャバクラで働いていたことを知り、自分も働き始める。そんな折、昔の恋人ハギオ(オダギリさん)と再会したツチダは、ハギオとの関係にのめり込んでいく……という展開。

 時間経過で形を変えていく人間関係。男女間のどうしようもなさが、なれ合いの仲になった現在の恋人と元恋人とのトライアングルの中で絶妙に描かれ、ほろ苦い若き日々の風景が浮かび上がる。愚直に音楽を追求するせいいちと、自由人でのらりくらりと生きる楽しいハギオ。2人の間にいるツチダの葛藤を、臼田さんがリアルに演じ、「こういう女性いるよね」と思わせる。冨永監督が「彼女以外はありえない」と配役しただけあって、原作の雰囲気を引き継いで好演している。

 臼田さんは「ランブリングハート」(2009年)から8年ぶりの主演作。太賀さんは主演作「ポンチョに夜明けの風はらませて」が公開中。オダギリさんは「パビリオン山椒魚」(06年)以来、冨永監督と約11年ぶりにタッグを組んだ。原作は、90年代カルチャーを牽引(けんいん)した「CUTiE Comic」(宝島社)に1998~99年にかけて発表され、04年には復刻版も出版された人気の同名マンガ。魚喃さんと冨永監督は以前から親交があり、企画がスタートして5年越しで映画が完成したという。浅香航大さん、若葉竜也さん、大友律さん、清水くるみさん、岡田サリオさん、光石研さんも出演している。(キョーコ/フリーライター)

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