枢やなさんの人気マンガ「黒執事」が原作で、2016年に上演された「ミュージカル『黒執事』~NOAH’S ARK CIRCUS~」が23日、WOWOWで放送される。同ミュージカルの主役・セバスチャンを演じた俳優の古川雄大さんに作品の見どころなどを聞いた。
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原作は、19世紀末期の英国を舞台に、完璧な執事セバスチャンと少年貴族シエルが、世の中で起こる難事件の真相を解き明かしていくというストーリー。13年にミュージカル化されて以来、回を重ねるごとに観客動員数を伸ばし、2.5次元ミュージカルを代表する作品の一つとなっている。今作は原作の「ノアの方舟サーカス編」がベースとなっており、セバスチャンとシエルが、街をにぎわせているサーカス団の周囲で子供たちが次々と消えていくという不穏な情報を入手。調査のために潜入した2人はサーカス団の隠された目的を知り、行動を起こす……という内容。
古川さんは、ミュージカル「テニスの王子様」「レディ・ベス」などに出演し、ミュージカル界の新たなプリンスとして注目されており、「ミュージカル『黒執事』~NOAH’S ARK CIRCUS~」では、15年に上演された前作に引き続き、セバスチャンを演じた。
舞台の映像を見た感想を古川さんは、「セバスチャンがふとした瞬間に意味深な表情をしたり、不意に振り返ったりするとき、僕なりにそれに意味を込めて演じていました。それを映像に収めてくださっていて。『見てくれていたんだ、ありがとうございます!』という気持ちになりました」と喜び、「初めに登場したときの迫力ある映像がズルい」とサーカス団のシーンを見どころの一つに挙げた。
さらに、「オープニングの世界観から、登場人物が本当に魅力的だと思いました。コミカルとシリアスのバランスが絶妙。報われない物語ではあるけれど、その分いろんなことを考えさせてくれる」と語った。
今回の放送では、前作に続き古川さんらキャストが副音声解説に担当し、「黒執事」の世界をより楽しめる内容となっている。古川さんは、「ここは実は……のような、出演者しか知らないような情報や裏エピソードを盛り込めたらいいなと思った」と収録を振り返った。
12月31日から最新作「ミュージカル『黒執事』‐Tango on the Campania‐」の上演が控えており、古川さんは「原作を知ってる方なら、目の前で見る映像でその再現率に驚いてもらえると思いますし、初めて見る方も『黒執事』の2.5次元の世界を楽しんでいただき、ぜひ劇場にも足を運んでもらえたら。原作はもちろんですが、これまでのシリーズを見ておくと、物語の伏線があったりするので、さらに物語の深い部分を楽しめると思います」と今回の放送をアピールした。
「ミュージカル『黒執事』~NOAH’S ARK CIRCUS~ 古川雄大×玉城裕規×三津谷亮×輝馬 副音声解説付」は、23日午後9時からWOWOWライブで放送。
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