薬屋のひとりごと
第35話 狩り
3月21日(金)放送分
鳥山明さんの人気マンガが原作のアニメ「ドラゴンボール」の完全新作シリーズ「ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)」。「ドラゴンボール」の40周年を記念したアニメで、2018年3月に放送を終了した「ドラゴンボール超(スーパー)」以来、約6年ぶりのテレビアニメシリーズの新作で、原作者の鳥山さんが原作・ストーリー、キャラクターデザインを担当したことも話題になっている。大魔界という新たな舞台に、新キャラクターも多数登場するが、鳥山さんはどこまで作品に関わっているのだろうか? 「ドラゴンボール」シリーズのエグゼクティブプロデューサーを務めるカプセルコーポレーション・トーキョーの伊能昭夫さんに聞いた。
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「ドラゴンボール」の原作マンガは「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984~95年に連載され、テレビアニメが1986年にスタートした。全世界のコミックスの累計発行部数は2億6000万部を超える。「DAIMA」は、ある陰謀によって小さな姿になった孫悟空たちが、大魔界を冒険する姿が描かれている。フジテレビ系で毎週金曜午後11時40分に放送中。
鳥山さんはこれまでもさまざまな形で「ドラゴンボール」のアニメに関わってきたが、伊能さんは「『DAIMA』ではこれまでで最も関わっていただいています」と話す。「DAIMA」の企画が始動したのは、2022年公開の劇場版アニメ「ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー」を制作していた頃で、約6年前にさかのぼる。
伊能さんは「先生にご負担をかけないように、がっつり作ってもらうのではなく、ちょっと見ていただこうと思っていて、どう思います?と投げかけた」というが、鳥山さんはどんどん乗り気になり、「結局ほとんど作っていただく」ことになったという。
「ストーリーは全部作っていただきました。キャラクターもほとんど描いています。例えば酒場にいるキャラクターから魔界の各地に登場するモンスターまで全部描いていただいています。飛行機などのメカもそうです。私が、まじですか?と一番驚いたのはワープ様のデザインです。金魚のようなメカでほかの宇宙に行くなんて、先生しか思い付きません。それに世界観ですね。大魔界には、第1~3の魔界があり、それぞれの形、成り立ちも考えていただきました。やってもらわなかったところの方が少ないくらいです」
伊能さんは、長きにわたって鳥山さんに寄り添ってきた。鳥山さんの“すごさ”をどう感じているのだろうか?
「一番分かりやすいのは絵です。唯一無二であることは誰もが分かると思います。私が一緒にやってきた中で、感じているのはストーリーのすごさです。オリジナルの世界を作るのはすごく難しい。この世界がどうなっているのか? どんなキャラクターが出てくるのか?とこだわって作っていて、ある意味すさまじさを感じます。さらに先生はサービス精神があって、いつも驚かされています」
「DAIMA」も鳥山さんの“すごさ”を感じるアニメになっている。
「最初にお話したのが6年前なので、作業にはすごく時間を掛けました。最初から放送時期を決めていたわけではなく、いつどんな形でやるかは考えず、時間を気にせずに作っていました。要素がたくさんある中で、組み替えたり、膨らませたりと何度も直して、じっくり作りました」
「DAIMA」は2月28日の放送で最終回を迎える。最後まで鳥山さんの“すごさ”を感じるはずだ。
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