今週シネマ:23、25日公開の映画 「火花」「ジャスティス・リーグ」「覆面系ノイズ」…話題作が続々

映画「火花」の一場面 (C)2017「火花」製作委員会
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映画「火花」の一場面 (C)2017「火花」製作委員会

 今週公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。23日には、俳優の菅田将暉さん、桐谷健太さんがダブル主演した映画「火花」(板尾創路監督)、バットマンをはじめとするDCコミックスのヒーローが集結するアクション映画「ジャスティス・リーグ」(ザック・スナイダー監督)が公開された。25日には、モデルで女優の中条あやみさん主演の音楽青春映画「覆面系ノイズ」(三木康一郎監督)が公開。

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 「火花」は、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの第153回芥川賞受賞作が原作。「スパークス」という名の漫才コンビを組み、デビューした徳永(菅田さん)と山下(「2丁拳銃」の川谷修士さん)だったが、いっこうに芽が出ない。そんな中、営業先の静岡県熱海市で、「あほんだら」というコンビを組む先輩芸人の神谷(桐谷さん)と大林(三浦誠己さん)と出会う。神谷の常識にとらわれない芸風に魅了された徳永は、彼の弟子になるのだが……というストーリー。

 神谷の恋人役で木村文乃さんが出演しており、ビートたけしさんが作詞・作曲した主題歌「浅草キッド」を、菅田さんと桐谷さんが歌っているのも話題だ。劇中には、舞台袖で待機する若手芸人たちの姿、スパークスの解散ライブなど印象的なシーンが多数あり、「これはギャグか?」と突っ込みを入れたくなるようなビジュアルを挿入するなど、芸人としても活躍する板尾監督ならではの演出も見どころだ。

 「ジャスティス・リーグ」は、前作「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(2016年)の後の世界が舞台。スーパーマン亡き後、各地で犯罪が多発。それに追い打ちをかけるように、暗黒惑星アポコリプスから、強大な力を持つステッペンウルフ(声:キアラン・ハインズさん)がやって来る。1人では太刀打ちできないと踏んだバットマン(ベン・アフレックさん)は、ワンダーウーマン(ガル・ガドットさん)と共に、超高速で動くことができるフラッシュことバリー・アレン(エズラ・ミラーさん)、半分人間・半分アトランティス人のアクアマンことアーサー・カリー(ジェイソン・モモアさん)、サイボーグことビクター・ストーン(レイ・フィッシャーさん)といった超人をスカウトし、「ジャスティス・リーグ」を結成する……という展開。

 おちゃめでテンション高めのフラッシュ、一見クールだが実は寂しがり屋のアクアマン、自分の体になじめず引きこもりがちのサイボーグなど個性的なキャラが続々と登場。ダイナミックかつ痛快なアクションシーンも魅力だ。

 「覆面系ノイズ」は、2013年から「花とゆめ」(白泉社)で連載されている福山リョウコさんのマンガが原作。高校2年生のニノこと有栖川仁乃(中条さん)は、子供のころ、何をするのも一緒だったモモとユズという2人の少年たちと離れ離れになった過去を持つ。ある日、ニノは転校先の学校でユズこと杠花奏(志尊淳さん)と再会。人気覆面バンド「in NO hurry to shout;(通称イノハリ)」のメンバーとなっていたユズは、ニノを新ボーカルとして誘う。一方、ニノはモモこと榊桃(小関裕太さん)のことを思い続け、歌っていればいつか会えると信じていた。オーディション会場でモモらしき人物を見かけ……というストーリー。

 幼なじみ、恋、再会、音楽と、青春ものの王道路線ともいうべきテイストが満載。演奏シーンも完成度が高く、展開に沿って流れる楽曲がロマンチックさを演出し、ムードを盛り上げる。中条さんの熱唱シーンも見どころだ。

 そのほか25日には、人気児童書「かいけつゾロリ」シリーズが原作の劇場版アニメ最新作「映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ」(藤森雅也監督)が公開される。

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