佐藤浩市:自主規制と「我々も戦っている」 WOWOWドラマ「石つぶて」出演で思い語る

特別番組「そろそろWOWOW 冬の12時間無料放送! 名刺代わりに全部見せますスペシャル」の生放送終了後に登場した佐藤浩市さん
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特別番組「そろそろWOWOW 冬の12時間無料放送! 名刺代わりに全部見せますスペシャル」の生放送終了後に登場した佐藤浩市さん

 俳優の佐藤浩市さんが2日、WOWOWの12時間無料特別番組「そろそろWOWOW 冬の12時間無料放送! 名刺代わりに全部見せますスペシャル」の生放送出演後に取材に応じた。放送中の「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」に主演する佐藤さんは、外務省機密費詐取事件という難しい題材に挑む今作について「作り手の自主規制は、自分の首を絞めるだけ。少なからず我々も戦っているし、その姿勢はドラマの中にも出ているはずで、視聴者の次の日の励みになったり、背中を押してくれると思う」と思いを語った。

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 ドラマ「石つぶて」(全8話)は、元読売巨人軍の代表兼GMで、現在はノンフィクション作家として活動する清武英利さんの著書「石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの」(講談社)が原作。2001年に発覚し、政官界を揺るがした外務省機密費詐取事件が題材で、警視庁捜査2課に属する“石つぶて”たちが、事件の真相を追う姿を描く。

 撮影について佐藤さんは「基本的に大変じゃないところはなかった。演じ手がそういう思いでやれば、テレビの前の視聴者はつらくなるし、一言一句見逃せない大変さを強いることになるが、こちらもそういう思いでやった」と明かした。さらに「『見応えがあった』か『疲れた』と思うかは受け手(視聴者)の問題だけれども、『見応えがあった』と思ってもらうためにも手は抜かなかった」と振り返った。

 また、5話以降の見どころについて「国を背負う省庁の仕事があるが、個人とのバランスがどんどん崩れていく怖さ。そして(事件を)個の問題で収めたい側と、個で収めたくない側の対立が見どころかな。払うまでは税金に対して言うが、払ってしまうと関心を払う人はほとんどいないのが現実。年度末の工事とかね(笑い)。話は大きくなったけれど、そこも考えながら見てもらえれば」と話した。

 また、この日からスタートする「連続ドラマW 名刺ゲーム」の主演・堤真一さんが、テレビ番組で佐藤さんのことを「怖い先輩」と明かしたことについて聞くと、佐藤さんは「昔は今みたいに、若い子でもマネジャーが現場についてきてくれる時代ではなかったから、水に飛び込むときの財布も自分で持たないといけなくてね。彼は(真田広之さんの)付き人をやってたから、現場で『悪いけど真一、台本持っていてくれ』とかね」と当時のエピソードを語った。

 「冬の12時間無料放送!」は、WOWOWを12時間無料で楽しむことができる特別プログラム。お笑いタレントの藤井隆さん、女優の夏菜さんがMCを務め、佐藤さんも出演して「石つぶて」への思いを語った。

 「石つぶて」は、毎週日曜午後10時放送で、9日深夜0時からは第1~5話を一挙放送する。また、同作のB2ポスターが10人に抽選でもらえるほか、Wチャンス賞として東京・新橋駅前で1時間に1000枚以上を配布したという号外風のPR版が当たるキャンペーンも実施する。WOWOWの公式サイトから31日まで会員のみ応募できる。

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