俳優の役所広司さん主演で、人気作家・池井戸潤さん原作の連続ドラマ「陸王」(TBS系、日曜午後9時)の第8話が10日放送される。ランニングシューズ「陸王」製造の心臓部だったシルクレイ製造機が故障し、窮地に追い込まれた「こはぜ屋」に身売り話が持ち込まれる。相手は世界的企業「フェリックス」。大きな決断を迫られる宮沢(役所さん)たちは市民駅伝に参加し、陸王をアピールしようとする……。
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窮地で坂本(風間俊介さん)から「会社を売らないか」と提案され、宮沢は「100年続いたこはぜ屋の暖簾(のれん)を手放せというのか!」と怒る。しかしシルクレイ製造機の作り直しは必要。高額資金は欠かせないが、捻出は難しく、どうすることもできないでいた。
そんな時、こはぜ屋に出入りするドライバーの江幡(天野義久さん)が、近々開催される市民駅伝に参加しないかと話を持ちかけた。陸王を履いて参加することで宣伝にもなるとの提案に宮沢は「そんな場合ではない」と反発する。
しかし、少しでも陸王が人の目に触れることで興味を持ってくれる人がいるかもと思い直し、自分と江幡、大地(山崎賢人さん)、安田(内村遥さん)、あけみ(阿川佐和子さん)とチームを組み、出場を決意する。そして、こはぜ屋買収を画策するフェリックスの御園社長(松岡修造さん)の真意は……。
「陸王」は、池井戸さんの同名小説(集英社)が原作。資金繰りに苦しむ老舗の足袋業者「こはぜ屋」の4代目社長・宮沢紘一が新規事業へ参入、足袋製造の技術を生かしたランニングシューズを開発して世界的なスポーツブランドと争う物語。
第7話では、世界的メーカーのアトランティスがこはぜ屋を潰すため、陸王の「アッパー(甲革)」を手掛けるベンチャー企業「タチバナラッセル」に巨大な取引を持ち掛け、アッパーの供給を止めさせた。陸王の生産が止まる危機に大地は、代わりの企業を探すものの難航。陸王を評価するランナーの茂木(竹内涼真さん)の期待に応えるために奮闘を続けていたが、シルクレイの製造機に大きなトラブルが発生。最大のピンチに立たされた社長の宮沢だが、坂本から身売りの提案を受ける……という展開だった。
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