女優の松岡茉優さんの初主演映画「勝手にふるえてろ」(大九明子監督)が、23日から新宿シネマカリテ(東京都新宿区)ほかで公開される。綿矢りささんの同名小説が原作で、中学の同級生にいまだ片思い中の会社員のヨシカ(松岡さん)が、会社の同僚に告白されて、理想と現実の恋に揺れるさまを多彩なキャラクターで描いたラブコメディー。ヨシカが男子2人と一緒に乗るエレベーターのシーンは、交わることのない視線に緊張感がある静かな名場面だ。
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ヨシカは24歳の会社員。家では絶滅した動物を調べ、アンモナイトを愛(め)でる毎日。中学の同級生イチ(北村匠海さん)に10年間も片思い中だ。ある日、同僚のニ(渡辺大知さん)から告白され、人生初の出来事に舞い上がるものの、乗り気ではなかった。家で電気ストーブによるボヤ騒ぎを起こしたヨシカは、死ぬ前にイチに再会したいと思い立つ……というストーリー。
自分の思いに真っすぐな“暴走女子”を、共感できる人物として松岡さんが好演。「脳内恋愛」と「リアル恋愛」の相手役には、共に音楽畑のアーティストが配された。クールで少し陰のあるイチを、「君の膵臓をたべたい(キミスイ)」(17年)での好演も記憶に新しい「DISH//」の北村さん、いちずな思いをヨシカにぶつける熱い男ニを、連続テレビ小説「まれ」などに出演した「黒猫チェルシー」の渡辺さんが演じている。黒猫チェルシーは主題歌「ベイビーユー」も。
そのほか、石橋杏奈さん、趣里さん、前野朋哉さん、古舘寛治さん、片桐はいりさんらがヨシカに関わる印象的な役柄で登場する。
ヨシカの「脳内彼氏」であるイチの住む高層マンション。ヨシカとイチと、ヨシカに思いを寄せるニの3人は、エレベーターという同じ空間に入り込む。ヨシカはイチの背中を凝視し、ニは腕組みをして正面を向いている。3人の微妙な距離感に、恋した時の一方通行な感情が見て取れる。誰もが似たような経験を思い出すに違いない。
「でーれーガールズ」(15年)の大九監督が、「放課後ロスト」(14年)などでタッグを組んだ松岡さんをヒロインに据え、コメディエンヌぶりを引き出している。今作は、今年の第30回東京国際映画祭のコンペティション部門の観客賞を受賞した。(キョーコ/フリーライター)
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