すばらしき仲間:伝説のトーク番組が“復活” 若き日の長嶋茂雄や裕次郎の貴重な映像も 年末に2日間特番

番組「すばらしき仲間~Forever~」のMCを担当する徳光和夫さん(左)と清水ミチコさん
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番組「すばらしき仲間~Forever~」のMCを担当する徳光和夫さん(左)と清水ミチコさん

 1976年から600回以上放送した中部日本放送(CBC)が制作、TBS系で放送された伝説のトーク番組「すばらしき仲間」が復活。当時の貴重な映像を再編集した「すばらしき仲間~Forever」が28、29日の各日午後4時55分からCBC(名古屋ローカル)で放送される。

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 1976年〜87年、TBS系で放送されたトーク番組。87年〜96年は「すばらしき仲間II(ツー)」としてCBCと制作会社「イースト」の共同制作で毎週日曜午後10時から30分番組として放送されていた。芸能やスポーツなど同じフィールドで活躍する人物3、4人が集まりトークを展開する内容で、出演者の1人が企画に携わるという斬新な構成だった。

 70年代のテレビ番組映像は、録画機材が高価だったこともあり、現存していないことが多いというが、「すばらしき仲間」は制作側の思い入れが強く、録画した素材が奇跡的にほぼ全編イーストに残っていたという。

 今回は、放送された映像素材のうち関係者の許諾が取れた12本をそれぞれ5分ずつのダイジェストにして2日に分けて放送する。MCは、今回登場する著名人の大半に会ったことがあるというフリーアナウンサーの徳光和夫さんと、お笑いタレントの清水ミチコさん。VTRの合間に時代背景やこぼれ話を紹介していく。

 黒柳徹子さんらが老人ホームについて語る「私達の老後計画」(86年放送)や、マンガ家のちばてつやさんや松本零士さんが、作品についての本音をぶつけ合う「マンガ三国志」(81年)、長嶋茂雄さんの若き日の姿も放送される。石原裕次郎さんや遠藤周作さん、立川談志さん、黒澤明さん、永六輔さん、坂本九さんら鬼籍に入った著名人たちの貴重なトークも含まれている。

 このほど東京都内でMC部分の収録があり、取材に応じた徳光さんは「核心を突いた一言がある」と言い、清水さんも「何もセットがないのに人間がリッチだから見応えがある」と見どころを語った。

 徳光さんは「VTR(昔の映像)の内容が面白いし、みんな力みがないね。本当に本音のトーク」と言い、「今の時代だと本音を言えるかだよね。例えばAKB48選抜総選挙で結婚宣言をしたら、たたかれたりする」と、本音トークが成立しづらい最近のテレビ番組についてぼやきも。清水さんも「個人情報とか言われそうですね。当時は自由だったのが分かります。たばこも吸っているし。今なら大問題かも」と話した。

◇28日放送(敬称略)
山岡久乃、池内淳子、黒柳徹子(1986年)
瀬戸内晴美(寂聴)、岸惠子(1983年)
美輪明宏、戸川昌子、色川武大(1978年)
赤塚不二夫、ちばてつや、松本零士(1981年)
長嶋茂雄、井上順、周富徳(1988年)
ハナ肇とクレージーキャッツ(1980年)

◇29日放送(敬称略)
石原裕次郎、具志堅用高(1980年)
遠藤周作、北杜夫、佐藤愛子(1976年ほか)
林家彦六、柳家小さん、立川談志、春風亭柳朝(1982年)
黒澤明、仲代達矢、野上照代(1980年)
徳光和夫、露木茂、森本毅郎(1987年)
永六輔、中村八大、坂本九(1979年)

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