水谷千重子:一流歌手の共演続々、ディナーショーも即完売!「愛情とユーモア」で人気に

ディナーショーで熱唱する水谷千重子さん
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ディナーショーで熱唱する水谷千重子さん

 お笑い芸人友近さんの“親友”として登場した演歌歌手「水谷千重子」。自称デビュー50年という“大物”として、昨年11月には稲垣潤一さん、二葉・マッキー・敬之(槇原敬之さん)、岸谷香さんや「いきものがかり」の水野良樹さんら一流アーティストとのコラボアルバム「ジョインがお好きでしょ」をリリース。年末には、全国のホテルでディナーショーを展開、一流歌手並みの料金ながら数百席が即完売という売れっ子ぶりだ。その人気の秘密とは……。

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 水谷さんの“公式プロフィール”は「幼少時に飛び入り出演した『歌まね生一本』でグランドチャンピオンとなり、番組の審査委員長でもあった二葉菖仁の目に留まり芸能界入りを果たす。デビュー曲『万博ササニシキ』が大ヒット。『NHK紅白歌合戦』は毎年のオファーを辞退し不出場」となっている。

 五木ひろしさんや八代亜紀さんといった演歌の大御所たちにも「ちゃん」付けで気安く掛け合いをし、J-POPの人気ミュージシャンも友達扱いするキャラだ。稲垣さんいわく「ちりめんのようなビブラート」と評するこぶしを利かせた歌声で、「ミュージックステーション」(テレビ朝日)や「うたコン」(NHK総合)などの歌番組にも数多く出演。

 2016年から開催している「キーポンシャイニング歌謡祭」には、Chageさんや中村雅俊さん、スターダスト・レビューの根本要さん、高橋洋子さん、T-BOLANの森友嵐士さん、平原綾香さんら一流アーティストが出演し、話題となっている。近年では堀内孝雄さんや川中美幸さん、山内惠介さん、田原俊彦さんとのデュエット曲をリリースするなど大物ぶりを発揮している。

 「いきものがかり」の水野さんは水谷千重子のファンとしてコンサートに行っていたといい、桑田佳祐さんや山下達郎さんらが企画した加山雄三さん80歳の誕生パーティーにゲストで招かれるなど、大物たちからの人気が高い。現場スタッフは「歌唱力もさることながら、アーティストに対する愛情たっぷりのユーモアトークで心をつかんでいるのでは」と語る。水谷さんも「演歌の大御所や一流ミュージシャンの方たちは、基本的にお笑い好きの方が多いわね。自分からお笑いトークはあまりしないけど、こちらからいじっていったら、あちらも楽しんでいただいているみたい!」と語る。

 2017年末に開いた全国5カ所のディナーショーでは、友近さんのファン層とは異なる60代以上の高齢者が目立つ。一度来て二度目は家族でリピーターになるケースも多いという。岸谷さん作曲の「千重子のウインク」や槇原さんの「愛が冷めたわけじゃないの」などの持ち歌で笑いを交えながら披露し、香西かおりさんの「無言坂」など本格的な演歌もしっとりと歌い上げた。

 “歌手として業界ナンバーワン”というMCは爆笑の連続で、会場の客いじりでも盛り上がった。バイオリニストの末延麻裕子さんとのコラボによるDREAMS COME TRUEの「やさしいキスをして」やMISIAの「Everything」には目を潤ませる聴衆もいたほどだ。2時間近くのディナーショー後も、写真撮影や握手会でファン一人一人と手厚く接する千重子さん。そんな愛情たっぷりのサービスからも人気の秘密がうかがえる。

 現場スタッフは「番組の企画やドラマのキャラクターとして出した曲がヒットしたケースはあるが、『水谷千重子』の売れ方は空前絶後だと思う。歌手としての実力があるので、ミュージシャンにも認められるし、お笑い以外のファンも感動させられる」と分析する。水谷さんも「歌番組にも呼んでもらって、かなり浸透してきたので、もう一つきっかけがあれば……」と“辞退を続けている”紅白出場への期待を口にしていた。

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