アニメ質問状:「ラーメン大好き小泉さん」 一店一店取材 リアルなラーメン作画を目指す

テレビアニメ「ラーメン大好き小泉さん」の一場面(C)鳴見なる・竹書房/「ラーメン大好き小泉さん」製作委員会
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テレビアニメ「ラーメン大好き小泉さん」の一場面(C)鳴見なる・竹書房/「ラーメン大好き小泉さん」製作委員会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、「まんがライフSTORIA」(竹書房)で連載中の鳴見なるさんのマンガが原作のテレビアニメ「ラーメン大好き小泉さん」です。重成幸生プロデューサーに魅力を語ってもらいました。

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 --作品の概要と魅力は?

 無口でミステリアスな高校生の小泉さんが、大澤悠たちクラスメートのいる高校に転校してくるところからお話は始まります。美少女が大好きな大澤悠は、なんとか小泉さんと仲良くなろうと考えていたところに、ガッツリ系のラーメン店に並んでいる小泉さんを発見。つい一緒に並んでしまった悠は、一緒にガッツリ系ラーメンを食べることに……。

 普段は無口でも、ラーメンのこととなると饒舌(じょうぜつ)になる小泉さんと、小泉さんのことが大好きな大澤悠、辛いもの大好きな中村美沙や、ラーメンにあるコンプレックスを抱いている高橋潤などのクラスメートが一緒に織りなすラーメングラフティーです。

 --アニメにするときに心がけたことは?

 本作は、美少女がラーメンを食べる!というのが最大のテーマですので、ラーメンがおいしそうに見えること、そのラーメンを食べているキャラが可愛く見えることを大事にしています。食べているシーンって、実際にはあまりキレイなものではないのですが、それでも小泉さんという魅力的なキャラが食べると豪快な食べっぷりでも美しく見せることができるのが、アニメならではの表現です。キャラクターに定評のあるStudio五組&AXsiZさんが、さらにラーメンもすてきに仕上げてくださいました。

 --作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 作る上でという意味では、制作は比較的順調で、これはセトウ(ケンジ)監督をはじめ制作スタッフの皆さまに感謝申し上げたい部分です。大変だったことは、できるだけリアルにこだわりたいということで、ラーメン店を一店一店取材して回ったという点でしょうか。セトウ監督と製作委員会からも創通の石橋(諒一)プロデューサーには、地方まで出張してもらい、一日に何杯もラーメンを食べていただいたわけですが、その苦労がこのリアルなラーメン作画につながっていると思います。

 私個人的に、特にうれしかったことは、放送や配信をご覧になった方々から、口々に「ラーメンを食べたくなった」や「むしろ今から食べに行く」と言っていただくことでしょうか。夜の時間帯ということもあって、晩ご飯を食べ逃した方は、30分見続けるのが少し大変な映像になっているかもしれません(笑い)。

 --今後の見どころを教えてください。

 原作と同様、ある意味オムニバスのようなシリーズ構成になっていますので、どのタイミングからご覧いただいても満足をいただけると思っています。かなりの数のラーメンが出てきますので、知らないラーメン店が登場した際には、お近くでしたら足を運んでみていただければ、うれしいですね。さらに、店舗だけでなく第3話で登場した家ラーメンのように、食べ方やシチュエーションなどもいろいろとあると思いますので、ぜひチャレンジしてみていただけたら、より楽しんでいただけると思います。

 --ファンへ一言お願いします。

 本作品を通じて、いかにラーメンという食べ物をみんな大好きかということを再認識しています。「#ラーメン大好きフォロワーさん」というハッシュタグで、推しラーメンの写真と感想を送ってくださいという、台本が当たるツイッター企画を行ったのですが、1日100件以上のラーメン写真がずらりと並ぶんですよ。応募するだけならば、感想も「おいしかったです」だけでもいいように思うじゃないですか。それが文字数いっぱいまでラーメンについて熱く語っているツイートばかりで、スタッフもこのハッシュタグを見て、この店、気になるね、という会話をしています(笑い)。

 引き続き、深夜の飯テロといわれるアニメを最後までお届けしたいと思いますので、ぜひ最後まで応援いただけますとうれしく思います。よろしくお願いいたします。

アニメ「ラーメン大好き小泉さん」プロデューサー 重成幸生

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