優香:女性が輝き続ける秘訣は「おいしいものを食べて体を動かすこと」 

映画「羊の木」に出演した優香さん
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映画「羊の木」に出演した優香さん

 人気グループ「関ジャニ∞」の錦戸亮さんの主演映画「羊の木」(吉田大八監督)が全国で公開中だ。今作で、錦戸さん演じる月末一(すきすえ・はじめ)が市役所職員として勤める寂れた港町・魚深市に、互いに見知らぬ6人が移住してくる。6人は全員、元殺人犯なのだが、その中の一人、愛する人を殺して懲役7年の実刑を受け刑務所に入った女性、太田理江子役を演じたのが優香さんだ。理江子は魚深市で介護士として働き出すが、介護施設で出会った老齢の月末の父・亮介(北見敏之さん)を好きになってしまう……。優香さんに撮影秘話や休日の過ごし方、生き方などについて聞いた。

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 ◇6人の元殺人犯が寂れた港町に移住し…

 「羊の木」は、山上たつひこさん原作、いがらしみきおさん作画の同名マンガが原作。魚深市の市役所職員の月末は、移住してくる6人の男女の受け入れを命じられる。月末は、一見普通に見える6人について、何かおかしいと感じ、やがて彼らが全員、元殺人犯であることを知る。6人の移住は、受刑者を仮釈放させ、過疎化が進む町で受け入れる国家の極秘プロジェクトだった。ある日、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文(あや、木村文乃さん)を巻き込み、小さな町の日常の歯車が狂い始める……というストーリー。元殺人犯役で、優香さんのほか北村一輝さん、市川実日子さん、水澤紳吾さん、田中泯さん、松田龍平さんが出演している。

 ◇ロケ地の物産展で地元を堪能

 「羊の木」は過疎化や元受刑者への偏見など社会問題もはらんだ重めの作品だが、撮影現場では、「そんなにピリピリすることなく、緊張感はありましたけど、すごく大八さん(吉田監督)が穏やかな優しい方なので、いい緊張感でいられたと思います」と和やかに進んだという。

 主演の錦戸さんとは、劇中では義理の息子に当たる複雑な関係となる。錦戸さんと対峙(たいじ)するシーンもあるが、錦戸さんの印象は「すごくフラットというか。穏やかな方だなという印象があります。シャイなのかなと思いました」と話す。

 撮影では、「(共演者の)皆さんと会うのが(劇中の)『のろろ祭り』のテントの中のシーンだけだったんですけど、(元殺人犯役の)北村さんとか松田くんとか、(市川)実日子さんとか、皆でお話ししたり。夜は(魚深市のクリーニング店主役の)安藤玉恵さんと一緒にご飯を食べに行ったりしました」と共演者との仲もよかった。

 ロケ地では「『のろろ祭り』のリハの日があって、その日は撮影はしないで(現場で)『こんな感じです』とやったあと、ほとんど1日空き時間になって。午前中に打ち合わせして、それから休みだったので、実日子さんと安玉(安藤)さんと3人で(ロケ地の富山県の)近くでやっていた物産展に行って、おいしいものを食べたり、アイスクリームを食べて海を見ながら地元を堪能しましたね」とその地でしかできないことを楽しめたという。

 ◇長い休みが取れたら…

 最近は母親役などこれまでにない役柄を演じるようになり、役の幅が広がってきた優香さん。多忙だが、もし1カ月間など長い休みが取れたら? 「1カ月間どうするかなあ。1週間くらいだったら九州に行って、おいしいおすし屋さんを回りたいなと思いますけど。1カ月だと海外かな。今、あまり行きたいところがないけれど、世界遺産でも見ようかな」と語る。

 これまでは「フランスのモン・サン・ミシェルとかドイツのノイシュバンシュタイン城とか、ヨーロッパが多かったですね」というが、「今、海外は怖いから、やっぱり国内で温泉に行ったり。九州でのんびりしたいですね」と思いをはせていた。

 独身のころは休みの日は寝だめをしていたという。「友達と朝まで飲んで、昼過ぎまで寝るということをしていましたけど。年齢もあるのかもしれないですね。30歳を過ぎて、もうできない、眠いっていう感じがして。今は特に(深夜)12時を越して1時くらいになったらもうだめです。眠くなっちゃいますね」と笑う。

 最近は「寝たいだけ寝るというのはもうやめました(笑い)。得した気分になるので、なるべく頑張って早く起きて、時間を作って動くようにしています」と意識が変わった。早起きして夫婦で散歩に行くほか、「運動もしています。ジムで先生についてもらってトレーニングしたりとか。おうちでもストレッチしたりとか」と健康管理は怠らない。

 ◇寒くても動く!

 最後に、女性が年齢を重ねても輝き続ける秘訣(ひけつ)があるとしたら?と聞くと、「体を動かすことだと思います。うちの母もそうですけど、とにかくよく動くんです。よく肩甲骨を動かす。股関節を柔らかくする。よく歩いている人って長生きするんですって。足腰が丈夫だと腰痛にもなりにくいですし、体も曲がりにくいし、頭もすっきりしますし。面倒くさいからあまり動かさなくなるんですけど、なるべく寒くても動くようにしたり。あとは、お肉でもなんでも、おいしいものを食べるということですね」と笑顔で答えた。

 <プロフィル>

 ゆうか 1980年6月27日生まれ、東京都出身。スカウトされ、97年にデビュー。98年にドラマで女優デビュー。NHK大河ドラマには2004年の「新選組!」と15年の「花燃ゆ」に出演。16年に放送されたNHK総合の木曜時代劇「ちかえもん」で共演した青木崇高(むねたか)さんと同年に結婚。映画は02年に「恋に唄えば♪」で初主演し、第26回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。「体脂肪計タニタの社員食堂」(13年)に主演、その後、「黒執事」「悪夢ちゃん The 夢ovie」「WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~」(いずれも14年) 、「ギャラクシー街道」(15年) 、「人生の約束」「オーバー・フェンス」(共に16年)に出演。テレビ、映画、舞台などさまざまなジャンルで活躍している。最新出演映画「羊の木」は2月3日に公開。

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