ウチくる!?:日曜昼の長寿番組が終了へ 19年の歴史に幕

「ウチくる!?」のMCを務める中山秀征さん(右)と中川翔子さん(C)フジテレビ
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「ウチくる!?」のMCを務める中山秀征さん(右)と中川翔子さん(C)フジテレビ

 「ウチくる?」「いくいく~!」でおなじみの長寿ロケバラエティー「ウチくる!?」(フジテレビ系)が、3月25日の90分スペシャルの放送をもって、19年の歴史に幕を閉じることが11日、明らかになった。

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 「ウチくる!?」は、1999年4月4日にスタート。タレントの中山秀征さんと故・飯島愛さんがMCを務め、ゲストにゆかりのある場所やお勧めのお店などのスポットを巡りながらトークを繰り広げて、ゲストの思いがけない素顔に迫るロケバラエティー。ゲストの旧友や恩人がサプライズで登場して手紙を読むシーンが名物となっている。飯島さんの引退に伴い、元NHKアナウンサーの久保純子さんが後任を務め、現在は中川翔子さんが中山さんの“相方”を担当している。

 放送開始から2月11日放送分までで、放送回数は863回。登場ゲスト数は917人。番組平均視聴率は8.4%、2018年2月4日放送分までの歴代最高視聴率は、2003年2月2日の16.5%という人気番組で、日曜昼の“顔”を務めてきた。

 終了は11日の放送で正式発表されたもので、第1回からMCを務めてきた中山さんは「この春をもって最終回を迎えることとなりました。19年……。たくさんの出会いがありましたね」とコメント。中川さんは「もう夢のようでした。ずっと見ていた番組で。『ウチくる!?』のおかげで人が大好きになりました。本当に光をいっぱいいただきました。ありがとうございました」と話していた。

 ◇中山さんのコメント

 長年、「ウチくる!?」をご覧いただき、ありがとうございました。番組の企画を考えたあの頃を懐かしく思います。タレントなら誰しもが故郷に錦を飾りたい、そんな思いを胸に、この東京に向かったことと思います。だから友達や恩師に感謝の気持ちが伝えられる番組になればと思い、スタートしました。

 ゲストの数だけ歴史があり、その場所に思い出や食がありました。たくさんの方から人生を学び、笑いと涙がありました。僕も30代から50代になり生活も環境も変わりました。語る言葉も感じ方も変化し、また皆さんと共に楽しませてもらいました。

 初代MCの飯島愛さん、2代目の久保純子さん、3代目の中川翔子さん、皆さんそれぞれの「ウチくる!?」にしてくれましたね。感謝いたします。そして19年間応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました。長年、「ウチくる!?」をご覧いただき、ありがとうございました。

 ◇中川さんのコメント

 MCとして携わらせていただいた6年半は、自分自身の見える世界、全部を塗り替えてくれた素晴らしい時間でした。毎回、ゲストの皆さんの人生の深さに感銘を受けたり、波乱万丈なエピソードに驚いたり、笑いや感動にあふれた、楽しくアットホームな現場です。

 「ウチくる!?」でいつも支えてくださった視聴者の皆さん、スタッフの皆さんのおかげで、すべての仕事において、話すこと、表現することが大好きになりました。「ウチくる!?」は私にとって、人生における学びの場であり、このような番組に携われて感謝の気持ちでいっぱいです。この経験を生かして、今後もさまざまな活動を行っていきたいと思います。ありがとうございました。

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