深川麻衣:「乃木坂46」卒業後の変化と女優業への覚悟 映画初主演作で“恋愛こじらせ女子”熱演

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映画「パンとバスと2度目のハツコイ」で主演を務める深川麻衣さん

 元「乃木坂46」のメンバーで女優の深川麻衣さんが映画初主演した「パンとバスと2度目のハツコイ」(今泉力哉監督)が17日に公開された。映画は、パン屋で働く“恋愛こじらせ女子”と、偶然再会した初恋相手との関係を描いたオリジナル恋愛ストーリー。深川さんは独自の結婚観を持つ主人公の市井ふみを演じている。深川さんに、映画デビューにして初主演した心境や役への思い、女優として活躍する現在とこれからなどについて聞いた。

 ◇映画初主演で気負いも…

 映画は、「結婚」をテーマにした完全オリジナルストーリー。パン屋で働くふみ(深川さん)は、「私をずっと好きでいてもらえる自信もないし、ずっと好きでいられる自信もない」という独自の結婚観を持っていたが、ある日、中学時代の初恋の相手、湯浅たもつと偶然再会。徐々に距離を縮めていく2人だったが、たもつは別れた妻のことを思い続けていて……という内容。たもつをダンス・ボーカルグループ「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」の山下健二郎さんが演じ、ふみの中学時代の同級生・石田さとみを伊藤沙莉さん、ふみの妹・二胡を志田彩良さんが演じている。

 今作が映画デビューにして映画初主演作となった深川さん。はじめは「主演なので『しっかりしなきゃ』と思ったり、場を盛り上げていかないといけないのかなと思ったりしていました」と気負っていたことを明かすが、「途中から、素直に分からないことは聞いて、たくさん経験しているスタッフさんに頼ってしまおうという気持ちになって、楽になりました」と心境の変化を語る。撮影期間は2週間と短かったが、深川さんは「自分にとっては毎日皆さんと一緒にいて、ものすごく濃い時間だった」と笑顔で語る。

 深川さん演じるふみは、感情の起伏が少ない穏やかな女の子で、淡々と物語が進んでいく。深川さんは「大きな事件が起きるわけではないけど、温かいお話だなあって……。ふみは、映画のチラシに『こじらせ女子』って書かれてあって、感情の起伏が激しいタイプではないけど、内側ではいろんなものを抱えている。考えすぎて自分の首を絞めちゃう、という部分をどう表現したらいいんだろう、と考えていました」と役と向き合った時間を振り返る。今泉監督とは撮影前に一対一で話し合う時間があったといい、「(ふみが)静岡出身だったり、美術を過去にやっていたり、年齢だったり……(自身を)反映させていただいたところが大きいんだろうなって思いました」と語る。

 内に秘めた思いを出さないふみが、感情をはっきりと表に出すシーンは、同作の見どころの一つでもある。深川さんは「大声で叫ぶところが、一番感情を表立って出すところだと思うけど、映画の時間がナチュラルにゆったり流れている分、どこまで表に出していいのかなって、やりながら悩んで。加減が本当に難しかったですね。表で見せている静かな顔とは違うことを内側でふつふつ考えている、という演技がすごく難しくて。そこを一番悩みながら演じました」と明かす。そんなふみを演じて、「自身と似た部分もあった」と深川さん。「お仕事の面で、はたから見たら大したことじゃないんだろうな、ということを、自分の中で考えすぎて負のスパイラルに陥ることがあるので、そういう部分はよく分かります」と共通点を説明する。

 ◇「乃木坂46」卒業後の変化 女優としての覚悟も…

 映画デビュー作の撮影を終え、深川さんは「この映画をこの出演者、スタッフの皆さんと一つになって作ることができた! ということに関しては自信につながったんですけど、自分に対しては全然自信が持てなくて」と心境を吐露し、「皆さんがどう感じるのかなってすごく気になっています。楽しみ半分、不安半分」と笑う。

 「乃木坂46」を卒業してから約1年8カ月。卒業後は、テレビドラマの出演や舞台で主演を務めるなど、「自分が本当にやりたかった仕事」という女優業で活躍してきた。深川さんは「演技のお仕事って、自分の引き出しをさらけ出すこと。心が丸裸になるというか(笑い)。今までは閉じていたり、警戒して見せないようにしていた部分が大きかったので、それをこじ開けていきたいと思います」と女優業への覚悟を語る。

 また、「言葉にする、ということはすごく大きくて。(乃木坂46時代は)やりたいお仕事があっても大所帯だから『わがままになっちゃうのかな』『言っても変わらないかな』とあきらめたりしていて、願望ややりたいことを内側にしまっちゃうことがあって。無理していたつもりはないけど、ちゃんと我を出していく、『どう思われてもいいや』ぐらいの気持ちを持つことって、大事だな、と思いました」と心境の変化を語る。

 今後はどのような女優を目指していくのか。深川さんは「今は、頭で考えちゃう部分がすごく多くて。瞬発力が求められたとき、考えすぎて頭でっかちになっちゃうところがあるので、もっと柔軟になれたらな、と。引き出しを増やしたいですね」と課題を明かし、「お仕事も日常も豊かな人になりたい。どちらもつながっているもので、表情やたたずまいに出ると思うので、そういう部分も大事にしていきたいです」とほほ笑む。

 今やってみたいのは、「今までとは逆の、人間のドロドロした部分を前面に出すような役」という深川さん。最後に「いま26歳なんですが、25歳から30歳までの時間が大事になってくるんだろうなと思っていて……。ちゃんと、目標を自分の中でずっしりと決めて、やりたいことも、ちゃんと言葉にして、新しいものをどんどん見つけて乗り越えていきたいですね。30歳は節目なので、なりたい自分になれているように、頑張っていきたい」と意欲的に語った。

 <プロフィル>

 ふかがわ・まい。1991年3月生まれ、静岡県出身。2011~16年に「乃木坂46」メンバーとして活動。16年6月に同グループ卒業後は、舞台「スキップ」で主演を務めたほか、テレビドラマなどに出演。今作「パンとバスと2度目のハツコイ」が映画初出演にして初主演となる。

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