タツノコプロ:笹川ひろし、大河原邦男が「ガッチャマン」振り返る 線が多く放送当時は苦労も…

「劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ」のイベントに登場した笹川ひろしさん(左)と大河原邦男さん
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「劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ」のイベントに登場した笹川ひろしさん(左)と大河原邦男さん

 ガッチャマンなどアニメ制作会社「タツノコプロ」の4大ヒーローが集結するアニメ「Infini-T Force(インフィニティフォース)」の劇場版「劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ」(松本淳監督)のイベントが27日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で行われ、タツノコプロの笹川ひろしさん、メカニックデザイナーの大河原邦男さんが登場した。「宇宙の騎士テッカマン」「新造人間キャシャーン」の総監督を務めた笹川さんは、タツノコプロの創立55周年記念企画の一環として制作された「Infini-T Force」について「(タツノコプロの設立者の)吉田(竜夫)さんが見たら、感動したんじゃないですかね。リアルを追求する人でしたので、きっと喜んでいただけると思います。ぜひ、見てほしかったですね」としみじみ語った。

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 また、笹川さんは「タツノコの作品は線が多い。ほかの作品では5枚描けても、タツノコの絵は1枚しか描けない。『ガッチャマン』は散々苦労して、2年続けました。『ガッチャマン』ができたことで、ちゃんとした人間ドラマを描けると自信になった」と振り返った。

 「機動戦士ガンダム」のモビルスーツのデザインなどで知られ、「科学忍者隊ガッチャマン」のメカデザインを担当した大河原さんは「アニメやマンガには興味はなかった。でも、タツノコの創立10周年の時に面白そう!と軽い気持ちで入社した。美術系の大学を出ているから、背景を担当することになったのですが、『ガッチャマン』のタイトルロゴを描くことになり、それがすんなりOKが出た。メインメカが5体できていたけど、(大河原さんが)ほかをやることになったんです。(入社)3カ月でスタッフに組み込まれた。私は新入社員で、アニメーターに『線が多い』とチクチクいじめられていました。放送が2年続いて、メカデザインを覚えた。いまだに背景に戻っていないんですよ」と明かした。

 2017年10~12月に放送されたテレビアニメ版「Infini-T Force」は、ガッチャマン、テッカマン、ポリマー、キャシャーンが時空を超えて現代日本に集結し、悪に立ち向かう……というストーリーだった。劇場版は、戦いの末に自分たちの世界へ戻っていったガッチャマンたちのその後が描かれている。

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