田中麗奈:流ちょうな北京語披露 日台合作映画「おもてなし」に出演

日本・台湾合作映画「おもてなし」に出演している田中麗奈さん
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日本・台湾合作映画「おもてなし」に出演している田中麗奈さん

 公開中の日本・台湾合作映画「おもてなし」(ジェイ・チャン監督)で、台湾で活躍するワン・ポーチエさんとともにダブル主演を務めた女優の田中麗奈さん。滋賀・琵琶湖畔の老舗旅館を立て直すべく、ポーチエさん演じる台湾人実業家とともに“おもてなし”を学ぶ旅館の一人娘役を演じ、劇中では流ちょうな北京語も披露している。田中さんに、今作の撮影の様子や魅力などを聞いた。

 「おもてなし」は、関西の観光旅客来訪促進と地域活性化を図るために製作されたオリジナル映画。2013年に松任谷由美さんの「ひこうき雲」のプロモーションビデオで撮影を担当したチャン監督が共同脚本を手がけ、関西各所や台湾・花蓮でのロケを敢行した。夫が遺した琵琶湖畔の旅館・明月館を守る母・美津子(余貴美子さん)と娘・梨花(田中さん)の前に、旅館を買収した台湾人の実業家・チャールズ(ヤン・リエさん)とその息子・ジャッキー(ポーチエさん)が現れる。それぞれ断ち切れない過去へのわだかまりを抱く者たちが、旅館の再起を懸け、短期間の“おもてなし教室”で修行を積むことになる……というストーリー。

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 ――日本・台湾の合作映画ですが、これまでの現場と大きく違ったこと、興味深かったことなどあれば教えてください。

 チャン監督がプロデューサーもされていて、カメラもご自身で回すという三つの顔を持つ方で今までに会ったことのない方だったので、チャン監督とご一緒したのが、今までにない体験でした。

 ――脚本を読んだ時の印象と、出演までの経緯を教えてください。

 チャン監督が、以前から台湾や中国との合作という形で作品に参加している私のことを知ってくださって、興味を持ってくださった。松竹映画のプロデューサーの方から、前々から私が北京語を勉強しているのを知ってくださっていたので、「合作があったらぜひやろう」と言ってくださっていた。チャン監督の気持ちと、プロデューサーの方のタイミングが重なって、作品に入ることになりました。

 ――北京語がお上手です。

 いやいや、勉強中です。短期なんですけれど、留学の経験もあります。今は、先生とマンツーマンで、時間があるときは週2回勉強しています。

 ――チャン監督から演技について、何かオファーはありましたか?

 チャン監督は、大げさなお芝居を望んでいなくて、本当に自然体でリアリティーがある細やかな人間の機微を表現したいと、強くおっしゃっていました。なので、(チャン監督が)レンズからのぞいて、相手との距離感とか向きとかの細かい指示が多かったですね。

 (ダブル主演の)ワン・ポーチエさんとのシーンだと、少しずつ、相手を「この人嫌だな」と思っていく、だんだん腹が立つところとか。(ポーチエさんが)話を聞いているのに違うところ見ている態度にだんだんイライラするとか、話すのも面倒くさい感じとか、そういうところ(の演技についての指示)をおっしゃっていました。

 ――撮影中に印象に残っていることはありますか?

 映画を見てもそうなんですけど、琵琶湖の印象が強いですね。実際に滋賀県に1カ月間滞在して撮影していたので、琵琶湖の美しさと、その前でみんなで話していた姿とかを思い出しますね。

 ――本作で一番好きなシーンを教えてください。

 (演じた)梨花が、琵琶湖を眺めながら、(ジャッキー役の)ワンさんと語っているシーン。そこで彼女が、本当の思っていた気持ちを話すところが気に入っています。

 ――田中さんが普段心がけている「おもてなし」は?

 できているか分からないですけれど……(おもてなしという言葉には)自分のフィールドにお客様をお迎えして、気持ちよくその時間を、豊かに過ごしてもらうというイメージがあります。

 自分の家に友人を招いて食事をするときとか、九州のお友達が東京に遊びに来て、東京の街を案内するときとか、台湾の方に日本を楽しんでいただくときとか、お相手がどうやったら楽しんでくれるかな、リラックスしてくれるかな、とかを想像したりして準備するのが、もしかしたら、おもてなしにつながるのかなと思います。

 <プロフィル>

 たなか・れな 1980年5月22日生まれ、福岡県出身。98年、映画「がんばっていきまっしょい」で初主演。日本アカデミー賞新人女優賞などを多数受賞した。主な出演作に、「はつ恋」「源氏物語‐千年の謎‐」「麒麟の翼~劇場版・新参者~」など。

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