放送も残りわずかとなった葵わかなさん主演のNHK連続テレビ小説「わろてんか」。昨年3月のヒロイン発表会見から約1年間、ヒロインてん役の葵さんを見守ってきたのが制作統括の後藤高久プロデューサーだ。朝ドラといえば、オーディションによって選ばれたフレッシュなヒロインが日々、役を通して成長していく姿を目にするのも、楽しみの一つ。一方で、すでに実績のある女優を“一本釣り”するパターンもある。作品によってケースバイケースではあるとはいえ、後藤プロデューサーは「やっぱり朝ドラって、オーディションをやっていかないといけないなって思います」と語る。その理由は……。
「若手女優の登竜門」といわれることの多い朝ドラ。近年オーディションによってヒロインに選ばれたのは、2013年度前期「あまちゃん」ののんさん、14年度後期「マッサン」のシャーロット・ケイト・フォックスさん、15年度前期「まれ」の土屋太鳳さん、同後期「あさが来た」の波瑠さん、16年度前期「とと姉ちゃん」の高畑充希さん、同後期「べっぴんさん」の芳根京子さん、そして「わろてんか」の葵さんが該当する。
朝ドラ史上初の「外国人ヒロイン」となったフォックスさんを除くと、10代後半から20代前半での抜てきで、それぞれが大きく知名度を上げたことは間違いない。反面、作品によって“若さ”が批判の対象になることもあり、今回の「わろてんか」でも葵さんが劇中で何歳になっても「老けない」ことに違和感を抱く視聴者も少なくはなかったと聞く。
ここは朝ドラの一つのパターンである“女の一代記”の難しい部分で、10月から始まる「まんぷく」は同じく一代記となるが、32歳の安藤サクラさんをキャスティング。朝ドラ史上初となる「ママさんヒロイン」の誕生が話題になっている。また「まんぷく」に続く記念すべき100作目の朝ドラ「夏空」では、10代にしてすでに抜群の知名度と実績を誇る広瀬すずさんをオーディションなしでヒロインに起用することが発表されている。
後藤プロデューサーも「もちろんキャスティングであってもいい」と前置きした上で、「まだまだ僕らが気付いていない才能っていうのは絶対にあると思う」と断言。そう気付かせてくれたのが葵さんの存在で、「葵さんのことを全く知らなかったわけではないですよ。ただそれほど詳しくもなかった。会ってみたらこんなにも人を引きつける女優さん、大の大人の、あの役者連中を引きつけられる度量を持った人だったんだって分かったんです」としみじみ。
「よくあそこまで、てんを演じきったなと思いますし、しかもわずか18、19歳の女の子が。本当に頑張ったと思います」と葵さんをねぎらうと、「だからやっぱり朝ドラって、オーディションをやっていかないといけないなって思います。オーディションでちゃんと見つけてきて、半年~10カ月間一緒にやって、成長できるんだってところを、スタッフがちゃんと見てあげる。それはとてもいいことで、大切なこと。ヒロイン候補が僕らの知らないところにたくさんいるっていうのは、確かなので」と自身の経験を交えて語ってみせた。
後藤プロデューサーによると、「わろてんか」最終週(第26週)の葵さんの演技は「今まで見てきたてんとは全く違う印象を受ける」ものになっているという。4月2日からは2366人の中からヒロインに選ばれた永野芽郁さんが主演を務める次期朝ドラ「半分、青い。」がスタートする。葵さんと同じ18歳での抜てきとなる永野さんが、どのような演技を見せてくれるのかにも、注目だ。
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