アニメ質問状:「3D彼女」 コメディー要素をきちんと描く 伊東君が正ヒロインと呼ばれ…

テレビアニメ「3D彼女 リアルガール」の一場面(C)那波マオ/講談社・アニメ「3D彼女 リアルガール」製作委員会
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テレビアニメ「3D彼女 リアルガール」の一場面(C)那波マオ/講談社・アニメ「3D彼女 リアルガール」製作委員会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、那波マオさんのマンガが原作のテレビアニメ「3D彼女 リアルガール」です。日本テレビの桐本篤プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

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 ――作品の概要と魅力は?

 二次元キャラにしか興味がないオタク高校生・筒井光(つつい・ひかり)君が、学校一の美少女、五十嵐色葉(いがらし・いろは)ちゃんとひょんなことから付き合うことになるものの、初めての三次元の女の子とのお付き合い、しかも付き合うのは半年限定、さらに彼女には秘密があって……というラブコメディー作品です。

 自分の世界に閉じこもっていた不器用な男の子が、あるきっかけで外の世界に触れて成長していくという王道の物語ですが、筒井君が周りの人たちとつながって、世界を広げていくのと同時に、筒井君の真っすぐさが周りの人たちを少しずつ救っていくところにも目を向けていただけるとうれしいです。

 ――アニメにするときに心がけたことは?

 原作の淡いタッチや雰囲気をきちんと残しつつも、切ない表現に偏った“いい話”になりすぎないようにすることと、そのために作中の日常的なコメディーの要素をきちんと拾っていきましょう、ということを制作チームの共通認識として作っています。

 ラブコメディーにおけるコメディーの部分をきちんとやっていくことで、時折やってくる切ないシーンがギュッと効いてくるような緩急が生まれてくれているといいなと思っています。

 ――作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 うれしかったことはいろいろとあるのですが、今回、主題歌にくるりさん、エンディング曲にBiSHさんと非常に豪華なメンバーを迎えて、しかも両方書き下ろしでとても素晴らしい楽曲をいただけたことが一つ大きいかなと思っています。特に主題歌の「だいじなこと」は、原作読者の方には原作最終話を読まれた後に、ぜひもう一度聴いていただきたいです。

 大変だったことは、オタクでモテないキャラクターの筒井君をイケメンにしすぎず、かといってオタクに寄せすぎず……というところのバランスでとても苦心しました。とはいえ、少女マンガの主人公ということで、最終的にはややイケメン寄りにしています(笑い)。筒井君の声を担当してくださっている上西哲平さんの絶妙なお芝居も相まって、オタクで、人とのコミュニケーションが下手で、ちょっとズレていて、でもそこが応援したくなってしまう、というような筒井君になってくれたかなと思っています。

 ――今後の見どころを教えてください。

 この作品は第1話でいきなり2人のお付き合いが始まってしまうのですが、現実では付き合う前よりも付き合ってからのほうがさまざまなことが起こるわけでして、筒井君にも今後さまざまな試練が降りかかっていきます。そんな中、筒井君がめげずに頑張る姿と、そして芹澤優さん演じる色葉ちゃんが徐々に筒井君に影響されて変化していく様を、テレビやモニターの前で見守っていただけるととてもうれしいです。

 あとは、蒼井翔太さん演じる伊東君が制作スタッフ内で正ヒロインと呼ばれるぐらい本当にめちゃくちゃ可愛いので、そちらもぜひご注目ください(笑い)。

 ――ファンへ一言お願いします。

 「3D彼女 リアルガール」は少女マンガ原作の作品ですが、すごく普遍的なことを描いているので、性別を問わず楽しめる作品になっているかと思います。半年限定の2人の恋の行方を、最後まで応援していただけると幸いです。

 日本テレビ放送網株式会社 プロデューサー 桐本篤

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