タカトシ・タカ:「とんねるず」きっかけに芸人の道を決意 相方・トシとの出会いは…

「帰れマンデー見っけ隊!!」に出演する「タカアンドトシ」のタカさん
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「帰れマンデー見っけ隊!!」に出演する「タカアンドトシ」のタカさん

 お笑いコンビ「タカアンドトシ」(タカトシ)と「サンドウィッチマン」がMCを務める新バラエティー番組「帰れマンデー見っけ隊!!」(テレビ朝日系、月曜午後7時)が今月からスタートした。まんたんウェブでは、“コンビ愛”の強さで知られる両コンビ、4人にリレーインタビューを行った。第3回はタカトシのタカさん。芸人を目指したきっかけや、相方のトシさんとの出会い、相方の存在などについて聞いた。

ウナギノボリ

 ――お笑い芸人を目指したきっかけは。

 子供のころからお笑いは好きでした。小学4年生のときに、授業中にちゃちゃを入れるとみんなから笑ってもらえたんです。それまでは恥ずかしがり屋でした。国語の教科書を読むのも嫌で、声を出すのも恥ずかしいと思っていましたから。

 ――どうやって変わったんですか?

 サッカーのクラブに入ったんですが、監督がクラスの担任でした。そしてキーパーになったので、味方に大きな声で指示を出さないといけない。当然恥ずかしいのですが、声を出さないと怒られるわけです。仕方ないので「頑張れ」とか声を出していると、慣れてきて「いけるじゃん!」となったんですよ。そして監督も授業では優しい先生で(授業中にふざけるのも許容してくれて)、そこで「笑いは気持ち良い」と覚えたんです。

 ――トシさんとの出会いは。

 小学生で別の子とコンビを組んで、中学では学祭とかで漫才やショートコントをしていました。彼は中学2年生のときに、学校に転校してきたんです。別のクラスでしたが、転校生が来たら見に行くじゃないですか。行くと本当に普通で、メガネを書けたボサボサ頭。“大量生産型”の中学生でした。

 ――ですが、そこからトシさんに声をかけるわけですよね。

 合同の授業があって、話しかけるとプロレス好きで、しゃべり方が面白いと気付いたんです。そして僕は当時から(お笑いの)プロを目指していましたが、それまでコンビを組んだ子は、あまりやる気がなかった。そこでコンビを解消して、「誘うとしたらあいつだろうな」と。そして誘うと「いいよ」と言ってくれました。

――トシさんの家に行き、授業が終わると迎えに行ったとか。

 どうしてそんなことをしたんでしょうね。当時は遠回りして家に迎えに行って、帰りも教室に行って……。弟子みたいなことをしているなと思ったこともあるのですが、当時は一緒にいたいと思ったのでしょう。くだらない話ばかりしていましたよ。

 ――トシさんとの忘れられない思い出はありますか。

 衝撃を受けたのは中学校の下校時に、(コンビを組んだ後で)迎えに行っていたのですが、たまたま俺のクラスが長引いて、走ってアイツのクラスに行ったんです。そうしたら姿がなくて、クラスメートに聞くと「帰ったよ」って。「毎日迎えに行っているのに帰ったの?」と不思議に思って、校門を出て、後を追いかけたんです。するといたので声をかけたのですが、そのまま待たずに歩くんです。「どうして?」と聞いたら「普通に追いつくだろうと思って歩いた。お前が走ってくるだろう」という答えでした。何で待ってくれないんだと思いましたが。今でも覚えています。

 ――自身にとっての相方のトシさんとは。

 家族よりも一緒にいる人です。どの家族よりも、父や母よりも、子供よりも長くいる。そう考えるとすごい存在です。スポーツでペアでやる人もいますが選手寿命がありますよね。この職業は引退が(実質的に)ないので……。そんなわけで、家族よりも一緒にいる他人です。

 ――トシさんに言いたいことは?

 人間ドックは年に1回受けた方が……。スケジュールに入ってないので、アイツはやってないんじゃないかな。体形もすらりとしているし、健康そうに見えるけれど、40歳を過ぎて子供も3人いるし……。

 ――タカさんのお子さんは? 子供が芸人になりたいと言ったら?

 5歳と1歳ですね。(芸人になるのは)最初に「やめたほうがいい」と言ったりして、決意の固さを見ます。「何歳までに(芸人に)なれたらいいよ」など、なれる期限を決めると思います。自分も(芸人の道を)やらせてもらったので。

 ――自身が芸人になるとき両親の反対はなかった?

 実は、子供のころからなりたい夢を発表していたんです。最初は道路工事のおじさんで、次がタクシーの運転手。小学生のときはサッカーの選手で、中学になって芸人でした。その都度、親は「いいね」と言ってたんです。そして芸人の夢がずっと続いたわけです。親は本気と考えてなかったかもしれませんが、親の言質は取っていたんですよ。

 ――芸人は売れないと大変ですよね。

 当時は、夢に向かって一直線でした。(売れないなどの)マイナス要素は考えず、「とんねるず」になる!と思っていました。きっかけはとんねるずでした。もちろん、ドリフ(ザ・ドリフターズ)や「オレたちひょうきん族」などもあって、その後出てきたダウンタウン、ウッチャンナンチャンもすごく面白いけれど、(芸人を)決意したのはとんねるずですね。最初にお会いしたときは、その話をして、タカさん(石橋貴明さん)が「おお! そうなんだ」と言ってくれました。そこから番組に呼んでもらったり、優しくしてもらいましたね。

 ――新番組でゴールンデンに挑みますが、意気込みを。

 「帰れマンデー」をやりながら、余裕が出たらスタジオものをやりたい。ロケばかり行っていますが、スタジオでも面白い番組を作れることを証明したいですね。激戦区の枠なので、他の番組は派手にやっています。我々は派手さはないけれど、家族みんなでリラックスしながら、ご飯を食べる邪魔にならないようにあれば。もちろん笑ってくれるとありがたいと思っています。

 *「帰れマンデー見っけ隊」は、両コンビが出演する「帰れまサンデー・見っけ隊」(日曜午後4時半)が、月曜午後7時台に引っ越し、タイトルを変更して放送される新番組。日曜夕方に放送されていた“与えられた課題をクリアできなければ帰れない”などの企画をさらにパワーアップさせた過酷な企画に挑戦する。23日はタカアンドトシが出演するローカル線の無人駅に降りて聞き込みをしながら歩いて飲食店を探す人気企画「無人駅で飲食店を見っけ隊」を放送。平昌(ピョンチャン)冬季五輪スキージャンプ銅メダリストの高梨沙羅選手、中山秀征さんをゲストに、熊本県と鹿児島県を縦断する「肥薩おれんじ鉄道」に乗って過酷な企画に挑む。

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