名波浩:宮本恒靖に「ツネが代表監督になれば…」 WOWOW対談でクラシコ予想も

特別番組「サッカーSP対談 宮本恒靖×名波浩 ~クラシコ、そして日本サッカー の未来~」に出演する宮本恒靖さん(左)と名波浩さん
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特別番組「サッカーSP対談 宮本恒靖×名波浩 ~クラシコ、そして日本サッカー の未来~」に出演する宮本恒靖さん(左)と名波浩さん

 スペインのプロサッカー「リーガ・エスパニョーラ」の“2強”レアル・マドリードとバルセロナが対戦する伝統の一戦「クラシコ」が、バルサの本拠地カンプ・ノウで5月6日(現地時間)に行われる。注目の一戦を前に、2度のワールドカップで日本代表の主将を務め、WOWOW解説者でもある宮本恒靖さんと、日本代表の10番を背負い、現在はジュビロ磐田で監督を務める名波浩さんが対談し、クラシコの勝敗を予想や監督論、日本代表などについて語り合った。

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 ◇「バルサが勝つのは難しい」

 宮本さんからリーガ・エスパニョーラについて話を振られると、名波さんは「僕が選手としても監督としても掲げていた美しくて面白いサッカーというのは、人もボールもよく動くもの。さらに攻撃のシュートシーン、シュートの前のアシスト、その前の崩しのシーンなどの回数が多いスペインリーグは楽しい」とリーガの魅力を説明する。

 名波さんはバルセロナに関する本を執筆するほどの“バルサ通”。宮本さんから「一番好きなバルサ」を聞かれると、「やっぱりシャビ、イニエスタがいる時代かな。僕自身がポジションも似ていることをやっていたので、彼らの運動量とボールタッチはいつも気にして見ていた」と回答。

 レアルについては、2対1でレアルが勝利を収めた15-16シーズンのクラシコを引き合いに出し、「バルサにあえてボールを握らせて、自分たちは、ショートカウンターやカウンターを意識したサッカーにしようとジダンは考えていたと思うんだけど、そのように腹をくくれるジダンというのを、このゲームで改めて感じた。それがチャンピオンズリーグ2連覇や、もちろんリーガ優勝にも反映されたんだと思う」と分析した。

 2017年12月にレアルのホームで行われたクラシコは、3対0でバルサが快勝したが、今回の勝敗は「1対1か2対2のドロー」と予想。「バルサは今シーズンの立ち上がりの頃と比べると調子は横ばいで、今結果がついてきているのは個の力によるものという感じがする。レアルのロナウドの復調も考えると、バルサが勝つのは難しいのかな」と説明する。

 ◇日本代表監督は「ツネがなればいい…」

 日本代表監督に就任した西野朗監督についても話は及び、かつて西野監督から教えを受けたという名波さんは、「勝っていても、先に(交代を)したい」「中にいる選手たちに刺激を与えたい」という西野監督の選手交代についての教えが一番心に残っているという。また、1998年のワールドカップ(W杯)フランス大会で日本代表監督を務めた岡田武史さんについても「岡田さんはモチベーター。いろいろな本から引用したり、自分の経験のことを話してくれたりした」と振り返った。

 また、宮本さんから「将来的に代表監督は?」と聞かれると、名波さんは「ツネが代表監督になればいいんだよ。今もし代表監督を要請されたら、システムやメンバーはもう頭にあるでしょ?」と逆質問。宮本さんは「そういうのは持っていますね」と答え、名波さんも「俺もどの年代になってもそういうのはずっと持っていたい。心を持っていない代表チームは見たくないね」と明かしていた。

 また、W杯ロシア大会について、宮本さんから「どういうサッカーをすれば勝てるか?」と質問されると、名波さんは「コロンビア、セネガル、ポーランドのどこと戦っても守備の時間が長くなる気がする。セネガルだけ唯一押し込める時間が増える感じはあるね。今の日本代表の個々のレベルを考えたら、もう少し前でプレーできるのではないかと思う」と持論を展開。日本サッカーが将来進むべき道についても「(98年W杯で)俺たちの悪かったところ、(02年W杯で)ツネたちの悔しかったところを全部くみ取ってくれて、そこから何年後かを目指して、成功体験をどんどん増やして成長していってほしいなと思う」と期待を込めていた。

 対談の模様は、WOWOWプライムの特別番組「サッカーSP対談 宮本恒靖×名波浩 ~クラシコ、そして日本サッカー の未来~」(5月3日午後6時半)で放送。また、クラシコは「現地より生中継!リーガ・エスパニョーラ17-18 伝統の一戦クラシコ 第36節 バルセロナvsレアル・マドリード」と題し、WOWOWライブで5月6日深夜3時半から放送される。

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