あなたには帰る家がある:中谷美紀が妻たちの代弁者に 振り切った演技・本音満載のせりふに共感の声

連続ドラマ「あなたには帰る家がある」で主演を務める女優の中谷美紀さん
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連続ドラマ「あなたには帰る家がある」で主演を務める女優の中谷美紀さん

 女優の中谷美紀さん主演の連続ドラマ「あなたには帰る家がある」(TBS系、金曜午後10時)。劇中で描かれる不倫の行方と共に視聴者の注目されているのが、主人公・真弓役の中谷さんの振り切った演技と妻たちの本音が詰まったせりふだ。玉木宏さん扮(ふん)する真弓の夫・秀明や、ユースケ・サンタマリアさん演じる茄子田太郎ら“男たち”に向かって、美しい顔をゆがめて感情をあらわにし、一気に気持ちを吐露するなど“代弁者”を見事に体現。多くの女性から共感の声が寄せられているという。

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 ◇モラハラ夫に感情爆発 「女にいくつの役割を押し付けるんだ!」

 ドラマは、直木賞作家の山本文緒さんが1994年に発表した同名長編小説が原作。真弓(中谷さん)と秀明(玉木さん)、太郎(ユースケ・サンタマリアさん)と綾子(木村多江さん)の夫婦2組の日常に潜む不満やすれ違いなど、リアルな生活を基にした誰もが共感できる大人の群像劇だ。

 制作にあたり、スタッフが実際に100人以上の女性にリサーチし、夫について、子育てについて、仕事と家事の両立についての「オンナの本音」を徹底調査。今を生きる世間の妻たちの赤裸々なエピソードを盛り込んだユーモラスな「夫婦のあるあるネタ」も登場する。

 中谷さん演じる真弓は、結婚13年目の夫と一人娘との3人家族。娘の進学を機に、結婚以来、十数年ぶりに仕事を始めたが、結婚記念日に夫の秀明に浮気されてしまう。4月20日放送の第2話では、真弓が仕事を介して知り合った綾子の“モラハラ夫”太郎に、「女ってのはきれいにして、ニコニコしてないと。それが女の勤めだろ?」「あとは料理だな。俺なんかうちのやつ(妻)に毎日6品作れって言っている」などと言われ、感情が爆発。

 「毎日毎日、家事と仕事にかけずりまわって、24時間休み無しでお母さんやって、それでも疲れた顔するな?」「旦那に浮気されないように、きれいでいろ?」「女に一体いくつの役割押し付けるんだ!」と叫ぶシーンに、「本当にスカッとしました」「最高でした」「泣けました」といった女性たちから共感の声が寄せられた。

 ◇不倫夫を責め、なじる… ドラマ編成も期待していた中谷美紀の「共感力」 

 さらに4月27日放送の第3話では、綾子との“秘密の恋”をあっさりと認めてしまった秀明を真弓が、「何認めてるの? 言い訳ぐらいしてよ。苦しい言い訳を、馬鹿な言い訳でも、それさすがに無理あるだろうっていうのでも、なんか言えないわけ? なにあっさり認めちゃってるの?」と責め、さらに「うそもつけないくせに、浮気なんかしてんじゃないよ!」「99%クロって思ってたけど、分かってたけど、それでも信じたかったんだよ……もう帰ってこないで」となじるシーンもあった。

 これらの演技に対して、ドラマ公式サイトの掲示板などには「中谷さんの心の底から湧き上がる本音に、うんうんうんと共感しながら涙が出てきます」(35歳・女性)といった共感の声のほか、「主婦のイメージ無かった中谷さんが演じられているのがすごく面白いです」(42歳・女性)といった声も届いている。

 ドラマの編成を担当した高橋正尚さんは、中谷さんの起用理由ついて「中谷さんは女性の支持がとても高い方で、中谷さんを通して女性に共感していただけるのはすごく強みになる」と話す。今後も中谷さんの演技と「共感力」に期待が持てそうだ。

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