今週シネマ:11、12日公開の映画 「孤狼の血」「ラブ×ドック」「蝶の眠り」…話題作が続々

映画「孤狼の血」の一場面 (C)2018「孤狼の血」製作委員会
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映画「孤狼の血」の一場面 (C)2018「孤狼の血」製作委員会

 今週公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。12日には、俳優の役所広司さん主演の映画「孤狼の血」(白石和彌監督)、女優の中山美穂さんが5年ぶりに主演した映画「蝶の眠り」(チョン・ジェウン監督)、故・高畑勲監督の遺作「かぐや姫の物語」(2013年)のヒロインの声で知られる女優、朝倉あきさん主演の「四月の永い夢」(中川龍太郎監督)が公開される。11日には、女優の吉田羊さんの初の単独主演映画「ラブ×ドック」(鈴木おさむ監督)、劇場版アニメ「劇場版 ひらがな男子 ~序」(水島精二監督)が公開された。

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 「孤狼の血」は、暴力団対策法成立前の、広島の架空都市が舞台。ヤクザ同士の抗争と、その間に入り、彼らを取り締まる警察組織が、それぞれの正義と矜持(きょうじ)を賭けて戦う姿を描いている。これまで、「仁義なき戦い」(1973年)をはじめとする数々の傑作ヤクザ映画を世に送り出してきた東映が威信をかけて作っただけあり、かなり暴力的でハード、かつ骨太な作品に仕上がっている。役所さんがベテラン刑事の大上、松坂桃李さんが新人刑事の日岡を演じているほか、江口洋介さんや竹野内豊さん、ピエール瀧さん、真木よう子さん、石橋蓮司さんらも出演している。

 「ラブ×ドック」は、放送作家の鈴木さんの初監督作品となるラブコメディー。仕事は完璧だけど恋愛は失敗続きの、崖っぷちアラフォー独身女性のパティシエ・剛田飛鳥(吉田さん)が遺伝子レベルで恋愛を操作するクリニック「ラブドック」を見つけ、女医の冬木(広末涼子さん)から特別な薬を処方されると……という展開。飛鳥と、吉田鋼太郎さんが演じる“強引でズルい大人のカレ”、野村周平さん演じる15歳も年が離れている“ピュアすぎる危険な年下のカレ”、玉木宏さん演じる“肉食オレ様な同世代のカレ”の3人の“運命の相手候補”との悲喜こもごもの恋愛模様が描かれる。

 「蝶の眠り」は、中山さん演じる遺伝性のアルツハイマー病に侵されている売れっ子小説家と、韓国ドラマ「コーヒープリンス1号店」(07年)で知られるキム・ジェウクさんが演じる韓国人留学生との年齢や国籍を超えた大人のラブストーリー。石橋杏奈さん、勝村政信さん、菅田俊さん、眞島秀和さん、澁谷麻美さん、永瀬正敏さんらも出演。新垣隆さんが音楽監督を務めている。

 「四月の永い夢」は、恋人の死後、時間が止まったままの27歳のヒロインが、新たな出会いや人々との交流を通じて再び前へ踏み出すまでを描いている。2017年のモスクワ国際映画祭で、国際映画批評家連盟賞とロシア映画批評家連盟特別表彰をダブル受賞という快挙を成し遂げた。朝倉さんがヒロインの滝本初海を演じているほか、三浦貴大さん、川崎ゆり子さん、志賀廣太郎さん、高橋惠子さんらも出演。

 「劇場版 ひらがな男子 ~序」は、バラエティー番組「アイキャラ」(日本テレビ)から生まれた擬人化キャラクター「ひらがな男子」が登場する。番組のMCを務めるお笑いタレントのバカリズムさんが原案を手がけ、文字が失われてしまった時代を舞台に「ひらがな男子」たちの仲間探しの旅を描く。声優として梶裕貴さん、杉田智和さん、鈴木達央さん、緒方恵美さん、下野紘さんらが出演している。

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