女優の波瑠さんと俳優の西島秀俊さんが初共演する映画「オズランド」(波多野貴文監督)の全キャストが16日に発表され、俳優の中村倫也さんが波瑠さん演じる主人公のクールな彼氏役を演じることがわかった。また、岡山天音さん、深水元基さん、濱田マリさん、柄本明さんらが出演することや、映画の正式タイトルが「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」に決定したことも発表された。
ウナギノボリ
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映画は、小森陽一さんの小説「オズの世界」(集英社文庫)が原作。恋人が勤める超一流ホテルチェーンに就職した波平久瑠美(波瑠さん)は、系列会社が運営する地方の遊園地「グリーンランド」に配属されてしまう。そこには、数々の企画を成功させ、“魔法使い”と呼ばれている小塚慶彦(西島さん)と個性豊かな従業員が勤めている。小塚からごみ拾いや客の案内ばかり指示される久瑠美は、各支社で成果を上げたMVP社員は好きな部署に異動できるということを知り、仕事に励むが……という展開。脚本は映画「ヒロイン失格」の吉田恵里香さんが務める。
東京と熊本で遠距離恋愛を育む久瑠美の彼氏役を中村さんが演じるほか、東大出身だが学歴をひけらかさず黙々と仕事をする久瑠美と同期の新入社員役を岡山さん、遊園地の広報課長役を深水さん、おせっかい好きな販売スタッフ役を濱田さんが演じる。また、先輩社員役として、戸田昌宏さん、朝倉えりかさん、久保酎吉さん、コング桑田さんが出演。そして、園長として慕われる宮川役を柄本さんが担当する。
次々と“役を着こなし、脱ぎ捨てていく”ことから「カメレオン俳優」と呼ばれることもある中村さんは、「働くということは、空回りだったり徒労に終わったり、ふいに自分の毎日がむなしく思えてしまうこと、誰しもが経験あると思います」としたうえで、「そんな日々も、顔を上げて見回せば、絶えず足を動かしていれば、きっと誰かの笑顔につながっていくはず。見失いがちなモノを思い出させてくれる。そんな“魔法”を持った、映画です」とアピールしている。
撮影について、岡山さんは「初めて台本を読んだとき、人間の美しさにピントを合わせた世界観がとても新鮮でした。撮影する中、どう演じ生きるか、難しくも楽しい試行錯誤の毎日でした」と振り返った。深水さんは、「僕の役は『オズの魔法使い』のカカシをイメージし、ヘラヘラ陽気に演じました。映画を見終わったら、きっとグリーンランドへ行きたくなりますよ」と紹介している。映画は今秋公開。
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