女優の上白石萌音(もね)さんと萌歌(もか)さんの姉妹が28日、東京都内で行われた映画「羊と鋼の森」(橋本光二郎監督、6月8日公開)の会見に出席した。萌音さんは、同作での姉妹初共演に「小っ恥ずかしかったです。ずっと一緒に育ってきた人と真っ正面を見てお芝居するっていうのは何も隠せない、ごまかせないと思いましたがすごく幸せな経験でした」と振り返り、萌歌さんも「役で交わるっていうのが一番の夢だった。それがこんなにも早くかなうなんて。すごくうれしかった」と声を弾ませていた。
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会見は、「映画『羊と鋼の森』森を感じる試写会@新宿御苑」と題し、同所の旧御涼亭で行われ、萌音さん、萌歌さんのほか、主演の山崎賢人さん、共演の三浦友和さん、橋本監督も出席した。山崎さんは、上白石さん姉妹との共演について「リアル姉妹の萌音ちゃん、萌歌ちゃんを目の前にしての芝居はすごくぜいたくな時間でした。抜群のコンビネーションを見せていただきました」と振り返った。
会見の後には、同所のイギリス風景式庭園で舞台あいさつと試写会も行われた。萌音さんは、萌歌さんについて「妹の作品を見て、ジェラシーを感じることがある」といい「私たちは鹿児島県出身なので、普段は方言で話す。(芝居で)標準語を話すのが恥ずかしかった」と照れ笑い。萌歌さんは「メーク部屋に入ると隣に姉が座ってて、ずっと不思議で。『おはようございます』なんて茶番をしてました」と振り返っていた。舞台あいさつには、共演の鈴木亮平さんも参加した。
映画は「2016年 本屋大賞第1位」を受賞した宮下奈都さんの小説「羊と鋼の森」(文藝春秋)が原作。北海道の田舎で育った主人公・外村直樹(山崎さん)は、ピアノの調律師・板鳥宗一郎(三浦さん)が調律したピアノの音に「森の匂い」を感じる。その仕事に魅せられた外村は、専門学校に通った後に板鳥のいる楽器店で調律師として働き、成長していく……というストーリー。
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