ハゲタカ:主演・綾野剛の“敵役”に渡部篤郎&小林薫 杉本哲太、光石研ら豪華キャストも

7月スタートの連続ドラマ「ハゲタカ」の出演者たち=テレビ朝日提供
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7月スタートの連続ドラマ「ハゲタカ」の出演者たち=テレビ朝日提供

 7月から放送される綾野剛さん主演の連続ドラマ「ハゲタカ」(テレビ朝日系、木曜午後9時)に、俳優の渡部篤郎さん、小林薫さんらが出演することが7日、分かった。池内博之さん、木南晴夏さん、堀内敬子さん、佐倉絵麻さん、是永瞳さん、杉本哲太さん、光石研さんが出演することも発表された。

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 渡部さんは三葉銀行の資産流動化開発室室長・芝野健夫役で、綾野さん演じる主人公・鷲津政彦が米国から日本に戻り、最初に手がける三葉銀行のバルクセールを巡って鷲津と対峙(たいじ)するエリートバンカー。全話を通して鷲津と“大きな因縁”でつながっていくキャラクターだ。

 小林さんは芝野の上司で、“三葉史上屈指の策士”と呼ばれる三葉銀行の常務取締役・飯島亮介役で、堀内さんは芝野の妻の亜希子、是永さんは芝野の娘のあずさ、佐倉さんは三葉銀行で芝野の部下の宮部みどりをそれぞれ演じる。

 杉本さんは鷲津が代表を務める投資ファンド「ホライズンジャパン・パートナーズ」で日本政財界の裏と表に精通し、数多くの情報源を持つ佐伯宗徳役、光石さんは同社で働く不動産取引のエキスパート・中延五朗役、池内さんは鷲津の右腕でもあるアラン・フジタ役、木南さんは沢尻エリカさん演じる松平貴子の妹の珠香役で出演する。

 「ハゲタカ」は、作家の真山仁さんが2004年に発表した同名小説が原作。07年にNHKで大森南朋さん主演でドラマ化、09年には映画化もされた。真山さんが書き下ろした原案を基に、18年の現代日本に舞台を移し、原作で描かれたストーリーに加え、オリジナルエピソードも挟み込まれる。企業を食い荒らす“ハゲタカ”とバッシングを浴びる投資ファンド会社の社長・鷲津が不良債権を抱えた大銀行や経営不振の名門企業へ買収劇を仕掛けていく……という展開。

 ◇芝野健夫役の渡部篤郎さんのコメント

 「ハゲタカ」は以前にも一度映像化されている作品。そういった作品を再び映像化するというのは大変なことですし、その場に自分を呼んでいただけるというのは光栄なことです。綾野さんはとても高みにいこうとしている方で、一緒にお芝居をしていてもとても勉強になります。そんな彼の思い描く通りの鷲津、そして「ハゲタカ」という作品に少しでも近づけるよう、共演者として精いっぱいやっていきたいと思っています。前作とはまた違った評価をいただけるようなエンターテインメントを見せられるよう、芝野という人物を演じていきたいと思います。

 ◇飯島亮介役の小林薫さんのコメント

 時代を読み損ねた大企業がダメになっていくという様は、実世界でも多くありました。そういった出来事とリンクしているこの作品は、非常に分かりやすい“弱肉強食の世界”を描いていると思います。その一方で、登場する人々の人間関係も特殊だったり、人間たちの欲望もむき出しだったり、と一面的でない面白さがあるのではないでしょうか。

 私が演じる飯島は、分かりやすいくらいに狭い世界で生きてきた企業のトップ。その中だけで通用していたことが、広い世界に出たときに通用しなくなったという、栄光と悲劇性を併せ持った人だと思います。綾野さんとはこれまでの映画などでもご一緒してきましたが、今回のような“大人”な役で出会うのは初めて。この作品を機に大人の役者さんへと脱皮していくのかもしれません。そういった作品でまた違った関係性でご一緒できるのは楽しみです。食う食われるという世界だけでなく、そこに介在する人々の思いや関係にも注目しながら楽しんでいただけたらと思います。

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