羽生結弦選手:国民栄誉賞決定で「身を引き締めて生活していきたい」

「平成29年度JOCスポーツ賞」の表彰式に出席したフィギュアスケートの羽生結弦選手(右)
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「平成29年度JOCスポーツ賞」の表彰式に出席したフィギュアスケートの羽生結弦選手(右)

 フィギュアスケートの羽生結弦選手(23)が、スポーツの各分野で優れた成果を上げた人に贈る「平成29年度JOCスポーツ賞」の「特別栄誉賞」に選ばれ、8日に行われた表彰式に出席した。今月1日に国民栄誉賞の授与を発表された羽生選手は、表彰式後の会見で「国民栄誉賞を授与されるということは、国民として誇りに思いますし、身を引き締めて生活をしていきたい」と真剣な表情を見せ「国民栄誉賞というものを背負って、日本代表として世界の舞台で戦うにあたり、日本の文化を大事にして、日本人らしい、アスリートらしい人間でいたいなと思います」と目を輝かせていた。

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 受賞のインタビューで羽生選手は、平昌(ピョンチャン)五輪でけがを乗り越えての五輪連覇に「平昌は一番高い難易度の構成ではなかったのですが、自分の中で言えるのは、あのときの自分の実力の最高のものを、最大限のものは出せた」と述懐。今後の目標については「4回転アクセルに向けて、少しずつ挑戦していきたいなという気持ちがありますが、体、心の状態を見極めてゆっくりと進めていかないと」と意気込んだ。

 羽生選手と同じく「特別栄誉賞」に選ばれたスピードスケートの高木美帆選手(24)は、羽生選手、「優秀賞」を受賞したバドミントンの奥原希望選手(23)と同年代で「共に戦える(同年代の)仲間がいるのは励みになるし、勇気にもなります。スポーツをやっている中での思いというのが同い年だからこそ分かり合える。私の中で貴重でパワーになる存在」と称賛した。今後は「オールラウンダーとしての道をさらに上の段階に行きたいと考えています。最強のスケーターになれたら」と力を込めた。

 「最優秀賞」を受賞したスピードスケートの小平奈緒選手(32)は「平昌五輪では、主将という大役をつかさどり、選手として人としても試される貴重な経験をさせていただきました。個人でのメダル獲得。そして代表選手団の冬季オリンピック史上最高のメダル獲得ができました。2020年の東京五輪に向けて最高のバトンをつなげた」と振り返った。今後については「究極の滑りを磨いていくと共に、私自身がスポーツを通して得られる喜び、一瞬一瞬に心を動かしていけるような時間を、多くの人たちと共有しながら刻んでいけたら」と充実した表情で語っていた。

 ◇主な受賞者は以下の通り。(敬称略)

 最優秀賞:小平奈緒(スピードスケート)▽特別栄誉賞:高木美帆(スピードスケート)/羽生結弦(フィギュアスケート)▽優秀賞:高木美帆、菊池彩花、佐藤綾乃、高木菜那(平昌冬季オリンピックスピードスケート女子チームパシュート)/高木菜那(スピードスケート)/石川佳純、吉村真晴(卓球)/奥原希望(バドミントン)▽新人賞:小嶋美紅(水泳・競泳)/熊野ゆづる(レスリング)/島田敦、遠藤雅也、清水彰人(ライフル射撃)▽特別功労賞:荒井広宙(陸上競技)/渡部暁斗(スキー・ノルディック複合)、平野歩夢(スキー・スノーボード)/藤澤五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、本橋麻里(平昌冬季オリンピックカーリング女子日本代表チーム)

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