伊達公子:大坂なおみ選手は「優勝の可能性もゼロではない」 ウィンブルドンを展望

「ウィンブルドンテニス」を展望した伊達公子さん
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「ウィンブルドンテニス」を展望した伊達公子さん

 テニスの4大大会(グランドスラム)の一つ、ウィンブルドンテニスが英ロンドンで7月2日(日本時間)に開幕する。WOWOWでは、昨年9月に現役を引退した元プロテニスプレーヤーの伊達公子さんを「WOWOWテニスアンバサダー」に、俳優の石黒賢さんをスペシャルナビゲーターに迎えて、連日生中継する。ウィンブルドンを知り尽くす伊達さんが、同大会の展望や、注目選手である日本の錦織圭選手や大坂なおみ選手、ロジャー・フェデラー選手(スイス)らについて語った。

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 昨年、右手首を負傷した錦織選手について伊達さんは「元のレベルに戻るには、まだ時間がかかるのではないか」と指摘。「ケガから復帰する段階では、ショットのフィーリング、試合の中でのショットの選択というところで迷いが出たりするもの。それを埋めるためにはやはり時間がかかってくると思う」と話し、「大会で勝ち上がっていく中で自信を取り戻し、試合勘が戻っていくものなので、試合をこなしていくことがカギになる」と分析する。

 大きな可能性を秘める大坂選手については「彼女のサーブ力、一発のショットの威力を考えれば、優勝の可能性もゼロではない」とそのポテンシャルを高く評する一方で「技術という面でもメンタル面でも、まだまだ成長している過程。プレッシャーから解放されて、伸び伸びとプレーしてほしい」と話す。

 また、大坂選手の課題として「勝てる試合をいかに楽にものにしていくか」を挙げ、「それを覚えていくと、2週目が簡単に見えてくるし、相手に圧倒的な脅威を与えることができる」と話す。またドロー(試合の組み合わせを決める抽選)にもよるが、「カギとなるのは、1週目の後半にいかにギアを上げていくか」だと指摘。格上に強い大坂選手だけに、ランキングの中堅どころと当たる可能性が高くなる1週目の後半の戦い方が大きなカギとなる。

 ウィンブルドンで歴代最多8度の優勝を果たしているフェデラー選手は、今年も優勝候補の筆頭。伊達さんも「プレーが芸術と言っていい。強い中に美しさ、柔らかさがある」と、そのウィンブルドンでのプレーを絶賛する。フェデラー選手は今年、全仏オープンなどのクレーコートの大会をすべてスキップし、ウィンブルドンに照準を合わせてきたが、伊達さんは「普通ならブランクを作るということは選手には怖いことですが、それよりも体力の温存を選んだ。それだけ自信があるということでもあるし、エネルギッシュでいられるということを選んだ。よりパワーアップしてウィンブルドンに入ってくるでしょう」と話し、その活躍に期待を寄せていた。

 WOWOWは、ウィンブルドンテニスの模様をWOWOWプライムとWOWOWライブで7月2~15日(8日は除く)に連日生中継する。初日は無料放送。また、7月1日には「錦織圭・大坂なおみ 世界の頂点へ!ウィンブルドンテニス開幕直前スペシャル!」が、WOWOWプライムで午後7時から無料放送される。

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