西郷どん:“つかの間の逢瀬”と愛加那のいちずな愛に涙… 薩英戦争スルーには不満の声?

NHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」の第25回「生かされた命」のワンシーン (C)NHK
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NHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」の第25回「生かされた命」のワンシーン (C)NHK

 俳優の鈴木亮平さんが主演を務めるNHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」の第25回「生かされた命」が1日、放送された。終盤には吉之助(鈴木さん)と愛加那(二階堂ふみさん)の“つかの間の逢瀬(おうせ)”が描かれ、別れの言葉を告げる吉之助に対して、「遠く離れてても、もう二度と会えなくても、私のこの体の中、あなたでいっぱいじゃ!」と気丈にふるまう愛加那に、SNS上では「可愛すぎる」「切ない」「泣ける」のほか、「吉之助に対するいちずな思いに涙」「愛加那とてもいちずでもう……」などの声が上がるなど、視聴者の涙を誘った。

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 一方、薩英戦争の描写がなかったことに関しては、「超高速薩英戦争!」「ナレ終戦!」との驚きの声や、「歴史の重要な事件をすっ飛ばしすぎ」「まるごと飛ばされるとは……」「しっかり描いてほしかった」といった不満の声も聞かれた。

 またこの日は、川口雪篷(石橋蓮司さん)から「ナポレオン」の名前が飛び出し、「薩英戦争」「生麦事件」「愛加那」と共に、Yahoo!のリアルタイム検索で「ナポレオン」が急上昇。ネット上での盛り上がりをうかがわせた。

 第25回「生かされた命」は、野ざらしの牢(ろう)で死に直面した吉之助(鈴木さん)を救うため、島役人の土持政照(斎藤嘉樹さん)は「座敷牢」を作ることを思いつく。土持の機転で、ようやく人間らしい生活を取り戻した吉之助は、そこで島の子供たちに学問を教え始める。その頃、武蔵国生麦村付近で、薩摩の国父・島津久光(青木崇高さん)の行列を乱した英国人に、憤慨した藩士が斬りかかるという、世にいう「生麦事件」が起こり、薩摩と英国は一触即発の緊張状態に陥る。

 久光に、英国に屈せず戦うことを進言する一蔵(瑛太さん)。一方、薩摩との賠償交渉が進まないことに業を煮やした英国の艦隊は、薩摩へと迫る。その知らせは沖永良部(おきのえらぶ)島にも届き、そこで吉之助は、川口雪篷(石橋さん)らと島民を守るために立ち上がる……という内容だった。

西郷どん」は、明治維新から150年となる2018年に放送される57作目の大河ドラマ。
薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(吉之助、鈴木さん)の愚直な姿に、カリスマ藩主・島津斉彬が目を留め、西郷は斉彬の密命を担い、江戸へ京都へと奔走。勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、革命家へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく……という内容。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。

 8日はバラエティー特番「西郷どんスペシャル(2)『いざ革命へ!西郷と4人の男たち』」を放送する。

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