ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
女優の川栄李奈さんが声優として出演する劇場版アニメ「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」(矢嶋哲生監督)が13日に公開された。同作は、主人公のサトシとピカチュウが出会った5人の仲間とポケモンとの絆などを描いた作品で、川栄さんは仲間の一人でポケモン初心者の女子高生のリサの声を演じる。「あまり声優の経験がないので不安でした」と明かす川栄さんに、同作に挑戦した感想やアフレコのエピソード、そして女優としても大活躍中の現状などについて聞いた。
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「ポケットモンスター」シリーズは、プレーヤーがトレーナーとなり、さまざまなポケモンを捕獲・育成しながら他のトレーナーたちとバトルを繰り広げていくRPG。劇場版アニメ最新作「みんなの物語」は、最終日に伝説のポケモン・ルギアが現れるという「フウラシティ」で開催されている“風祭り”にサトシとピカチュウが参加する。そこでサトシらはポケモン初心者のリサ、うそがやめられなくなってしまったカガチ、気弱な研究家のトリト、ポケモンを毛嫌いするヒスイ、謎の少女ラルゴらと出会い……という内容。
川栄さんが声を演じるのは、ポケモン初心者のリサ。「自分の声ってあまりよく分からないので、(声が入った本編を見て)不思議な感じがありました」と語る。実は普段から、自身の出演作は放送時に見て「あら探しをしちゃう」タイプだといい、「今回も、周りの方が上手だったから、ちょっと恥ずかしかったですけど……。見ている方が違和感なければいいなと思います」と率直な思いを明かす。
リサ役でのオファーは「ポケモンってみんな見ているし、みんな好き。だから、すごくうれしいなって思いました」という。だが「先に他のキャストの名前を聞いていたので、この中に自分がいるということに、すごく不思議な気持ちでしたね」とも語る。女優として大活躍しているが、「あまり声優の経験がないので、そこは不安でした」とプレッシャーもあった。
アフレコ前は、自宅で台本を「ひたすら読んだ」という。リサは叫ぶシーンもあり、「普段はあまり(そういう状況は)ないので、難しかったです」と明かす。体全体で表現する実写の演技とは異なり、声のみの演技ゆえの苦労もあった。川栄さんは「もともとできている表情の中に、声を入れるのが難しい。息遣いとかの細かい部分も……。自分がカメラで撮られているわけじゃないから。映像に合わせるということが、普段のお芝居と違って難しいなと思いました」と話し、「音声の方に、『もう少し(キャラが)遠くにいるような感じでやってください』と指示をいただいて。アフレコは音声の方の指示に従って、という感じでした」と振り返る。
そして、完成版を見た川栄さんは「ポケモンと出会って勇気をもらったり、ポケモンとの絆だったり、みんなで力を合わせて困難を乗り越えたり……。声を入れながら、視聴者目線で見ていました(笑い)。すてきだなあ、このお話って」と感想を明かす。
今作は、どこか自分に自信が持てず、あと一歩が踏み出せないリサが、ポケモン探しというミッションに挑戦し、困難に立ち向かう姿が印象的だが、川栄さんにとって、挑戦とは何だろうか。「常に挑戦していますね」と川栄さん。「新しい現場に入ったり、新しい作品を作ったり、毎回毎回、新しい挑戦だなと思います。毎回役も違うし、キャストさんや監督さんも違うので、新鮮な気持ちで挑んでいます」とほほ笑む。新しい事に挑むときは、不安よりもポジティブな思いが強いという。「ポジティブな方。大丈夫かなと思っていても、それは出さないです。今はまだ若いので、いくら失敗してもいいかなと思っています」と前向きだ。
現在は女優として映画にドラマにと大活躍の川栄さん。CMにも多数出演しており、その姿を見ない日はないほどだが、自身では今の引っ張りだこの状況をどのように捉えているのか。川栄さんは「使っていただけるだけありがたいなと思っていますね。(芸能界は)流れが速いじゃないですか、新しい人が出てきたら、そちらを使うし。でも、その中でもずっと使っていただけるような人でありたいなと思っています」と謙虚に語る。
普段からイベントなどでも、「人気はないと思います、露出が多いだけ」など、自虐ともいえる謙虚な姿勢を貫いている川栄さん。もともと、自分自身を客観的に見るタイプだといい、「結構、冷静に見ていますね。一視聴者として自分を見ていると思います。もともと、すごく周りを見るタイプだったので。浮かれたりはしないですね」とクールに語る。
とはいえ、今後は映画初主演作も控えているなど、さらなる活躍が期待される。そんな中で、女優として、長く活躍し続けられるために、特に心がけていることは? すると「自分の中で、人として最低限なことはやろうと、大事にしている部分はあります。たとえば礼儀だったり、あいさつだったり……。そういうことは意識しています。女優として……というより、人として、を考えています」と力強く語る。
挑戦し、変化、成長していくリサを演じた川栄さんに、自身の中の“変化”を聞くと、即答で「余裕」を挙げた。「すごく余裕が持てていると思います。お仕事をするとき、AKB48のときは、前日にならないとスケジュールが分からなかったりして、余裕がない中で『これやってください』とか急に(依頼が)来るのが当たり前だったので。今は、例えば『次のクールはこのドラマです』とだいぶ前にスケジュールが決まるので、心の準備もできますし、台本を読んだり準備できる。すごく余裕があるなと思っています」と笑顔で語る。
今後のビジョンは、やはり「女優」であり続けることだという。「お芝居が好きなので、お芝居ができていたらいいなと。今は、それしか思っていないですね」と女優への思いを語る川栄さん。ただ、「でも、もし自分がお芝居を好きじゃなくなったらやめると思います」と気負いはない。最後は「自分が生きたいように生きているので、そのときにやりたいことをやれていたらいいなと思います」と人懐っこい笑顔で語った。
<プロフィル>
かわえい・りな 1995年2月12日生まれ、神奈川県出身。2015年8月にアイドルグループ「AKB48」を卒業し、その後は女優として活動。主な出演作に、テレビドラマ「東京センチメンタル」(テレビ東京)、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合)、「早子先生、結婚するって本当ですか?」(フジテレビ系)、「死幣-DEATH CASH-」(TBS)など。映画は「劇場版 私立バカレア高校」(12年)や「DEATH NOTE Light up the NEW world」(16年)、「亜人」(17年)、「嘘を愛する女」(18年)など多数。
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