半分、青い。:美術部の“菜生ちゃん”が美術展サポーターに ルノワールやゴッホに感激

名古屋市美術館で行われた展覧会「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」の開会式に出席した奈緒さん
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名古屋市美術館で行われた展覧会「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」の開会式に出席した奈緒さん

 永野芽郁さん主演で放送中のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「半分、青い。」で、ヒロイン・鈴愛(すずめ)の親友・菜生役で出演している女優の奈緒さんが27日、名古屋市美術館(同市中区)で28日に開幕する展覧会「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」の開会式に出席し、トークショーを行った。同展の「名古屋展特別サポーター」に就任した奈緒さんは中学時代に美術部に所属し、現在も水彩画を描くといい、展示作品を一足先に鑑賞し、「時間が足りないぐらいでした。一つ一つの絵のパワーを感じました」と熱く語った。

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 同展は、ドイツ出身でスイスの実業家、エミール・ゲオルク・ビュールレが1937~56年に収集したモネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、ピカソら豪華な作家陣による、肖像画や風景画など64点を展示する。

 奈緒さんは、最も楽しみにしていた作品として、同展のポスターにもなっており、“最も有名な少女像”ともいわれるルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」と、黄色い夕日や、花を咲かせたリンゴの木が描かれたゴッホの「日没を背に種まく人」を挙げた。

 両作品とも「実際に見るのは初めてで、どんなふうに描かれているのか楽しみでした」という奈緒さん。「可愛いイレーヌ」については「絵の前で、ずっと『なんで? なんで?』と言っていたんです。なんで、この絵のタッチでこんなに髪の毛がふわふわに見えるんだろうとか……(考えていた)。とても目がキレイで、じっと見ていると、実際にイレーヌ嬢が飛び出してきそうなぐらいリアル。美しさが閉じ込められたようで、見とれてしまう絵でした」と冗舌にコメント。

 「日没を背に種まく人」についても、「土にもいろいろな色を使っていて、紫も入っている。ピンクがかった空もすてき。すごく立体的に見えて、近くに寄ったり、遠くで見たりしながら楽しみました。レモン色の夕日がすごくキレイで、愛と尊敬の念を感じる色づかいだと思いました」と感激した様子だった。

 また、ベネチアの運河を大きな点描で描いたポール・シニャックの「ジュデッカ運河、ヴェネツィア、朝」を挙げ、その特徴的な色彩に「どういう色彩感覚なんだろうと……脳裏に焼き付きました。平面的なんですけど、計算されたような筆づかいと色づかいに見とれてしまって……。今日(実際に)見て一番、出合えたなという作品でした」と心を奪われたよう。展覧会を満喫した奈緒さんは「みなさんにも体中で体験していただいて、隅々まで楽しんで帰ってほしいと思います」とアピールしていた。

 展示される作品は、約半数が日本初公開。セザンヌの最高傑作とされる「赤いチョッキの少年」や、これまでスイス国外に出たことのないモネの代表作の一つで、高さ2メートル、幅4メートルの大作「睡蓮の池、緑の反映」も展示される。東京、福岡で開催され、計50万人以上を動員した。名古屋が最終会場となる。9月24日まで。

 一般1500円、大学生1000円、高校生800円。中学生以下無料。高校生は31日~8月31日までの休館日を除く平日(8月13日は含む)に限り、学生証の提示で無料となる。

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