冨樫義博さんのマンガが原作のアニメ「幽☆遊☆白書」の完全新作の先行カットが29日、公開された。新作は、蔵馬と飛影の出会いを描いた外伝「TWO SHOTS」と原作コミックスの最終巻に掲載された「のるかそるか」を初めてアニメ化。先行カットには、浦飯幽助や桑原和真、蔵馬、飛影らが躍動する姿が描かれている。

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　「幽☆遊☆白書」は「週刊少年ジャンプ」（集英社）に連載された人気マンガ。テレビアニメが1992～95年に放送された。死んでしまったが、霊界探偵としてよみがえった浦飯幽助が、人間界と霊界の平和を守るため、仲間と共に妖怪たちを倒していく姿が描かれた。

　新作はテレビアニメ版を手がけた阿部記之さんが監督を務め、studioぴえろが制作する。新作は、10月26日に発売される同作のブルーレイディスク（BD）ボックス「幽☆遊☆白書 25th Anniversary Blu-ray BOX」の最終巻「魔界編」に収録される。

　◇浦飯幽助役の佐々木望さんのコメント

　新作アニメーションのアフレコをしてきました！　動く幽助たちとしばらくぶりに会えたこと感慨無量です。桑原、蔵馬、飛影、螢子、ぼたん、幻海ばーさん、雪菜、コエンマ、プー、みんな達者で活躍してます。スタッフさんも気合入ってます。25年来「幽白」LOVEの方も、近年新たに「幽白」LOVEな方も、皆さんマジで楽しみにしていてください！

　◇桑原和真役の千葉繁さんのコメント

　あれから何十回地球は太陽の周りを回ったのだろうか……と収録現場へと向かう……。しかし、スタジオに足を踏み入れた瞬間、あれ？先週も収録じゃなかったっけ？？と思えるほどに当たり前の空気が私の身体を包み込むでは中曽根さん！　ん？　何だこの心踊る感覚は？　そうだ！「幽☆遊☆白書」だぁ！　沸き立つ血潮だ桑原だぁ～～～！！　雪菜さ～～～～ん！！！　よ～し、やったるぜぇ！！と鼻息全開の私を、若い声優たちが横目で見つつ、「わたしぃ～、小学生の時に見てましたあ～」とか、「その頃、霊界で迷ってました」「え？すみません、全然知りませんでした……」とか言っているのを聞いて、あ～、やはり今の若者にとっては歴史の一部なのか？と前頭葉がツ～ンとくるような寂しさに襲われました……。がぁぁ！　アフレコが始まるやいなや、あらがうことのできない強烈な波動がスタジオの隅々まで充満してくるではないか！！　こ、これだぁ～～！ぐわっはっは～～！！！　戦争を知らない若人たちよ！　刮目（かつもく）せよ！　この血肉湧き踊る世界！　友情！　そしていちずな愛！　これこそがあの伝説の「幽☆遊☆白書」なのだぁ～～～～！

　◇蔵馬役の緒方恵美さんのコメント

　まさか25年たって、もう一度蔵馬を演じる日がこようとは……！　とてもうれしく、感慨深かったです。「何百年も生きている妖怪」なため、見かけは高校生でも、中身は老成している蔵馬。デビュー作だったのもあり、当時は自分の中身が子供すぎていっぱいいっぱいでしたが、そういう意味では今の方が、少しは年齢が近くなっているので……。年月がたってからもう一度作品を演る時にありがちな「若くあらねば」という呪いがあまり必要なく、よかったなあと思います（笑い）。中学生版・南野秀一も、テストですぐOKが出て、ホッとひと息（笑い）。阿部監督、プロデューサー、そしてほとんどのメンバーが集結したアフレコは、久々とはとても思えないほど、あの頃のままで……。この場が、この作品が私自身の、もう一つの「青春」であり、今に続いている原点だと、改めて思い知りました。「今日のサヨナラは未来のはじまり」（蔵馬の歌）。皆様に、楽しんでいただけたら幸いです。

　◇飛影役の檜山修之さんのコメント

　最近ゲーム音声として飛影を演じる機会はあったのですが、アニメ映像に声を当てるのは久しぶりだったので本当に楽しかったです。さらに共演者の皆さんともキャラクターを通しての再会ができ、ちょっと変わった同窓会の雰囲気でした。当時のファンの皆さんは我々と同じような懐かしさを、新しいファンの皆さんは、今の「幽☆遊☆白書」の世界を楽しんでください。