特撮ドラマ「仮面ライダービルド」の劇場版「劇場版 仮面ライダービルド Be The One(ビー・ザ・ワン)」に出演している水上剣星さんと武田航平さん。水上さん演じる仮面ライダーローグ/氷室幻徳といえば、最近は着ているTシャツの文字で気持ちを伝えるユニークなキャラクターでがぜん注目を集めている。一方、武田さんは2008~09年に放送された「仮面ライダーキバ」以来、約10年ぶりの「仮面ライダー」シリーズ出演で、仮面ライダーグリス/猿渡一海役としてテレビシリーズ第17話から活躍してきた。そんな2人に話題の「幻徳さんTシャツ」や仮面ライダーへの思いを語ってもらった。
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「劇場版 仮面ライダービルド Be The One」は、東都、西都、北都で繰り広げられた戦争が終結し、パンドラタワーに新政府が樹立。三つの首都には、これまでの首相に代わってそれぞれ知事が置かれ、平和のための新体制が確立されたはずだったが、再び大きな脅威が戦兎(ビルド)の前に立ちはだかる……というストーリー。北九州市ではエキストラ約3000人を動員し、「仮面ライダー」シリーズ史上最大級という大規模ロケが実施された。
水上さんは「上堀内佳寿也監督の演出力が詰まっているので、撮っている段階から、面白くなるだろう、画(え)的にも迫力があるんだろうなって、現場にいても伝わってきた」といい、武田さんは「ものすごいスケール感で。ドローンを使った撮影が仮面ライダーでは増えているんですけど、なかなか斬新なカットがあったり、さらにパワーアップしている演出と映像がたくさんのエキストラさんと融合して、そこは見どころです」と断言する。
集大成ともいえる劇場版が公開され、テレビシリーズの放送も1カ月弱を残すのみとなった。「幻徳さんTシャツ」は続々商品化されるなど大人気だが、水上さんによると視聴者から苦情が届くこともあるとか。
「正直なところ『私服がダサい』ってところは振り切ってやっていたし、抵抗は全然なかったですけど。Tシャツに関しては『ストーリーの邪魔にはならないように』という思いもあって。実際に苦情の連絡が来てるって話で、しかも長文の。『幻徳像が壊れる』っていう愛があるからこその苦情なんですが……」と水上さんは複雑な胸中をのぞかせる。
武田さんは「もちろん『幻徳さん、面白い』って喜んでくれている人も多いでしょうし、そこは難しいところだと思いますよね。剣星さん自身、ここでTシャツを出してメッセージがちゃんと届くのか、とか。ストーリーの流れが壊れないかって、めちゃくちゃ気にしながらやっていたと思うんですけど、逆に言えば、めちゃくちゃ妙技だと思いますよ」フォローする。
そんな武田さんは「仮面ライダービルド」という作品と出会って、改めて「仮面ライダー」シリーズへの思いをさらに強めたようで、「仮面ライダーのすごいところ、日本全国、世代を超えて、さらには世界にもファンがいるヒーローなんだなって、改めて思い返すことができて、向き合うことができて、誇りに思ってもいます」と告白する。
さらに武田さんは「脚本家の武藤将吾さんがものすごく男くさいものを書くプロフェッショナルで、『ビルド』は話自体が面白いですし、堂々とヒーローを演じることができることが、とても特別なことなんだって思いました。歴代のライダー俳優は、日本のメジャーシーンで活躍している方ばかりですし、自分も胸を張って『仮面ライダーだぞ』って言っていいんだって、改めて認識しましたし、僕がやってきたお芝居の中で、間違いなく一番だって言えるものにはなっているのではないかなって思います」と熱い思いを語ってくれた。
映画「劇場版 仮面ライダービルド Be The One」は、映画「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film」と2本立てで4日から公開中。
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