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11月3日(日)放送分
放送中のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「半分、青い。」にヒロインの楡野鈴愛(にれの・すずめ)役で出演している永野芽郁さん。ドラマは8月17日にクランクアップし、放送より一足先に鈴愛を演じ終えた永野さんは、「ロスはクランクアップの日だけでした。今は次のことを考えているせいか、意外とすんなり『さよなら』という感じですね。ケロッとできていますね」と笑う。また長期にわたる撮影を通して、女優としての成長も実感できたという永野さんに、現在の気持ちや本音、そして演じた鈴愛への思いなどを聞いた。
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昨年11月にクランクインし、約10カ月にわたり鈴愛として生きてきた永野さん。クランクアップのときにスタッフからもらったアルバムに収められていた自身の写真は、意外にも笑顔ばかりだったといい、「現場でそんなに笑えていたイメージなかったんですけど、写真が全部笑っているから『あ、意外と私、楽しんで現場にいられたんだな』と思いました」と振り返る。
撮影を通して、女優としての成長も実感。特に顕著なのが、覚えるせりふ量といい、「『半分、青い。』は1日で撮影する量がとんでもなく多かったし、せりふ量もすごい多かったから、それに慣れすぎてしまって。今はたぶん、映画1本分の台本なら、3時間ぐらいで覚えられるんじゃないかと思います」と自信をみせる。
さらに、自身の新たな一面も発見できた。長い撮影期間、自身と向き合うことで「『自分はこういうときにこういうふうに行動するんだ』とか、『今までこうしてあげられていたらよかったな』とか、自分にちょっと優しくする方法や、ちょっと甘えさせてあげる方法をようやく見つけられた」と永野さん。
「今までは限界を知るのが怖いから、何も考えずに真っすぐ進むところがあったけど、それで周りの人に心配や迷惑をかけることも分かったので、『ここまで』というラインを引くべきだと思うようになりました。そういう意味では、少し大人になれたんじゃないかなと思います」と笑顔で語る。
鈴愛と律(佐藤健さん)の別離や「秋風ハウス」からの巣立ちなど、涙を誘うシーンの数々は、SNS上で時に視聴者から「神回」と呼ばれることもあった。永野さん自身の「神回」はどこだったのか。そう聞かれると、「何をもって神とするか、まったく分からなくて……。北川さんが『神回』ってつぶやくのがネットニュースになっているのを見て『あ、今日、神回なんだ』って」と笑う。
ただ、「鈴愛、すっごく泣いているんで。泣きすぎて目の腫れが引かない1週間があったりするぐらい泣いていたから、泣いているシーンはどれも印象に残っています」とも言い、特に秋風先生(豊川悦司さん)との別れのシーンでは「監督に『鈴愛が泣いているところに水たまりができていた』と言われるほど、床がびちょびちょになるぐらい泣いていました」と明かす。
また、佐藤健さん演じる律との、七夕の日の別れのシーンも号泣した。「『バイバイ、律』『さよなら、鈴愛』のところは、かなり泣きましたね。律がいなくなったら自分はどうやって生きていこうと思って……カットがかかっても涙が止まらないぐらい泣いてました」という。撮影の日は、「自然と健さんと距離置いていました」と明かし、「関わっちゃいけないのかなって思っていたら、(佐藤さんに)『なんでそんなに避けるんだよ』と言われましたけど(笑い)」と明かす。
永野さんから見て、果たして鈴愛とは、どのような人間なのか。「すごく人間らしい人」と表現すると、「いいところと悪いところはつながっているけれど、鈴愛は、それがすごく分かりやすい人だと思うんです。真っすぐだし、タフだし、すると決めたら曲げない。ものすごくパワフルでエネルギーのある人だと思うけど、それが良い方にまわるときもあれば、悪い方にまわるときもある」と言う。
さらに、「共感するところもあれば、しないところもあります。でも、誰でもそうだよな、と思うんです。私のことだって、いいと思ってくれる人もいれば、なんだあいつ、と思う人もいる。でも、それが人だから。(鈴愛は)すごく人間らしくて、人間力があふれている人だなと思います」と鈴愛の魅力を熱く語る。ただ、「友達にはなりたくないですけど(笑い)」ときっぱり。「菜生(奈緒さん)ちゃんやユーコ(清野菜名さん)、ボクテ(志尊淳さん)はえらいなと思います。私は友達にはなれない、友達の友達ぐらいがいい」と冗談交じりに本音をのぞかせていた。
「半分、青い。」は、大ヒットドラマ「ロングバケーション」(フジテレビ系、1996年)などで知られ、“恋愛ドラマの神様”の異名も持つ北川悦吏子さんのオリジナル作品。71年に岐阜県で生まれ、病気で左耳を失聴したヒロイン・鈴愛が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜ける物語。全156回を予定し、最終回は9月29日に放送される。
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2024年11月05日 14:00時点
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