怪獣映画「ゴジラ」の劇場版アニメの第3章「GODZILLA 星を喰(く)う者」(静野孔文監督・瀬下寛之監督)が9日からTOHOシネマズ 新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。シリーズ最終章。金色の高次元怪獣・ギドラがゴジラ・アースと激突する。
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「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」などの静野さんとアニメ「亜人」などの瀬下さんのタッグで、2万年もの間地球に君臨し続けてきたゴジラと人類の因縁の物語を描く。「魔法少女まどか☆マギカ」「Fate/Zero」などの虚淵玄(うろぶち・げん)さんがストーリー原案と脚本を担当し、「シドニアの騎士」「亜人」などのポリゴン・ピクチュアズが製作する。全3章。
第2章「決戦機動増殖都市」では、生態系の頂点に君臨するゴジラ・アースに対して武装要塞都市メカゴジラシティで戦いを挑んだが、失敗してしまった。第3章は地球人や異星人の科学、知恵をもってしてもゴジラ・アースが倒せない中、異星人の宗教種族エクシフの大司教・メトフィエスが、主人公・ハルオが戦いに生き延びたことは奇跡だと唱え、信者を増やす。
科学で歯が立たなければ、宗教や神にすがる。絶望的な状況になれば、そうなってしまうのかもしれない。もっともらしい言葉で人々を宗教の道に引きずり込むメトフィエス役の櫻井孝宏さんの美声を聞いていると、そんなことを考えさせられた。
話題のギドラはとにかく長い。長い三つの首がゴジラ・アースにまとわり付くビジュアルも公開されているが、竜のような三つの頭部、長い首、2本の長い尾、巨大な翼を持つこれまでのキングギドラとは姿形が異なる。何だか分からないものなのだが、不気味で神々しくもある。怪獣、人間、神とは何か?もテーマで、壮大なストーリーが展開される。テーマやギドラの存在などを含め、最終章はとにかくスケールが大きい。(小西鉄兵/MANTAN)
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