注目映画紹介:「春待つ僕ら」土屋太鳳、北村匠海ら最旬若手俳優続々 バスケを中心にした青春葛藤劇

映画「春待つ僕ら」のメーンビジュアル (C)あなしん/講談社(C)2018映画「春待つ僕ら」製作委員会
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映画「春待つ僕ら」のメーンビジュアル (C)あなしん/講談社(C)2018映画「春待つ僕ら」製作委員会

 女優の土屋太鳳さん主演最新作「春待つ僕ら」(平川雄一朗監督)が、14日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開される。周囲に溶け込めない“ぼっち女子”のヒロインが、校内で人気のバスケ男子たちと交流することで一歩を踏み出す、という青春ストーリーだ。高校に入学したての初々しさと、思わず応援したくなる一生懸命キャラを土屋さんが好演。人気の若手俳優が取り囲んでいるが、青春の葛藤が描かれていて、キャラクタームービーに終わっていない。

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 2014年からマンガ誌「月刊デザート」(講談社)で連載中のあなしんさんの人気マンガが原作。高校に入学した美月(土屋さん)は、“脱ぼっち”を目指していたが、なかなかクラスに溶け込めないでいた。そんな時、バスケットボールを愛する男子4人と知り合う。最初は4人のことをチャラいと思っていたが、真っすぐにバスケに打ち込む姿に心打たれる。その中の一人、浅倉永久(北村匠海さん)とお互いに気になり始めていた頃、過去に自分を勇気づけてくれた幼なじみの亜哉(小関裕太さん)と再会し……という展開。

 バスケ男子4人に、「君の膵臓をたべたい」(17年)などに出演したダンスロックバンド「DISH//」の北村さん、「ういらぶ。」(18年)などに出演した磯村勇斗さん、「あのコの、トリコ。」(18年)などの杉野遥亮さん、「私の人生なのに」(18年)などの稲葉友さんが演じ、試合では真に迫るプレーで魅(み)せる。美月の最初の友達になる山田レイナ役を、「センセイ君主」(18年)などの佐生雪(さそう・ゆき)さんが演じ、そのコメディエンヌぶりが楽しい。

 爽やかだが、笑いもあり、熱中できるものを探す普遍的な青春物語だ。ヒロインの周りの男子たちには、お兄さんキャラや弟キャラなどの個性がちりばめられ、最旬の若手俳優たちが配されている。校内では女子にキャーキャー言われている4人だが、美月のバイト先では、やんちゃな男子たちという親しみやすさ。試合のシーンでは躍動感のある映像が見どころになっている。美月と永久と亜哉の三角関係の行方も気になるところ。美月が自分の殻をどう破って成長していくのかが軸になり、青春の葛藤がきちんと描き込まれている。

 主題歌は、土屋さんと、「DISH//」としてライブステージにも立つ北村さんが組んだユニット「TAOTAK」が歌う「ウカスカジー」のカバー曲、「Anniversary」が採用されている。(キョーコ/フリーライター)

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