バースデー・ワンダーランド:原恵一監督の新作が4月26日公開 松岡茉優が劇場版アニメ初主演

劇場版アニメ「バースデー・ワンダーランド」のビジュアル(左)と主人公・アカネの声優を務める松岡茉優さん(C)柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会
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劇場版アニメ「バースデー・ワンダーランド」のビジュアル(左)と主人公・アカネの声優を務める松岡茉優さん(C)柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会

 アニメ「クレヨンしんちゃん」シリーズや「河童のクゥと夏休み」などで知られる原恵一監督の新作劇場版アニメ「バースデー・ワンダーランド」が、4月26日に公開されることが8日、明らかになった。女優の松岡茉優さんが主人公・アカネの声優を務める。松岡さんが劇場版アニメの主演を務めるのは初めて。

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 アニメは、累計発行部数50万部以上の柏葉幸子さんの児童文学「地下室からのふしぎな旅」(講談社青い鳥文庫)が原作。アニメは、ロシア出身の若手イラストレーターのイリヤ・クブシノブさんがキャラクター、ビジュアルアーティストとして参加する。

 アニメは、誕生日の前日、自分に自信がないアカネの目の前に、謎めいた大錬金術師のヒポクラテスと弟子のピポが現れ、“幸せな色に満ちたワンダーランド”に無理やり連れて行かれ、大冒険を繰り広げる……というストーリー。アカネが不思議な世界で冒険する姿を収めた特報も公開された。

 ◇松岡茉優さんのコメント

 台本をめくりながら次はどこにいけるのだろう、とワクワクしました。原さんとご一緒させていただくのは2度目ですが、またご一緒したいと思っていたのでうれしかったです。声のお仕事は、力むし、とても心配だし、お邪魔しますという気持ちが強いですが、アカネというキャラクターへの愛情が原さんからビシビシと伝わってきたので、その気持ちに応えたい、原さんの思っている世界に少しでも近付きたいと思って演じました。

 アカネのように私が救世主にさせられて冒険に連れて行かれたら戸惑うし、前に進めないと思います。しかし、アカネは戸惑いながらも、冒険での人や動物との出会いを通して成長していきます。この作品は勇気を出して少し視点を変えてみると思いがけない世界が広がるかもしれない、ということを教えてくれると思います。楽しみに待っていてほしいなと思います。

 ◇原恵一監督のコメント

 いろいろな作品を作ってきましたが、あらゆる世代に楽しんでもらえる作品を作りたいと思ったのが企画のきっかけです。僕としては初めての本格的なエンターテインメント映画への挑戦となります。キャラクターデザインを誰にお願いしようかと考えていたときに入った書店で、イリヤの画集に出合い、「これだ!」と一目ぼれしました。スタイリッシュで個性的なのに、幅広い層から支持される魅力も併せ持っている。僕の初めてのエンターテインメント映画はイリヤと一緒にやりたいと強く思いました。製作は佳境に入っていますが、非常に楽しんで作っており、自信作です。公開を楽しみに待っていてほしいと思います。

 松岡と初めて会ったのは、僕の初実写映画「はじまりのみち」のオーディションの時でした。当時はまだ高校生でしたが、こびない目をしていたのが印象的でした。その後ブレークしたのも我がことのようにうれしかった。今回のアカネ役もオーディションで決めました。僕が相手役になって即興でのやりとりをしたのがとても楽しかった。本番のアフレコも、自信のないアカネが少しずつ自分の意思で動き出す変化を見事に演じてくれました。観客の皆さんに“松岡アカネ”を早く見てもらいたいです。

 ◇イリヤ・クブシノブさんのコメント

 原監督作品を見ていたので、監督にお会いする前から製作に参加すると決めていました。日本のアニメーション製作現場に入るのは初めてですが、才能がある方ばかりで、やはりレベルが高いです。6歳で「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」を見て、この世界に進もうと決めて、10歳からモスクワの美術学院に通い始めました。

 自分がデザインしたキャラクターが動いているのを初めて見たときは本当に感動しました。原監督と机を並べて仕事をしていますが、アニメーションの作り方から昨日見たテレビの話まで、本当に楽しく会話をしながら作品づくりをご一緒させていただいています。イマジネーション豊かなアニメーションを作る人は、人としても素晴らしいんだなと思いました。原監督は私の師匠で、私も原監督のようなすてきなアニメーション監督になりたいです。

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