平井大:映画ドラえもん主題歌担当は「夢のよう」 楽曲に込めた思いも

劇場版アニメ「映画ドラえもん のび太の月面探査記」のイベントに登場した平井大さん(左)とドラえもん
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劇場版アニメ「映画ドラえもん のび太の月面探査記」のイベントに登場した平井大さん(左)とドラえもん

 人気アニメ「ドラえもん」(テレビ朝日系)の劇場版最新作「映画ドラえもん のび太の月面探査記」(八鍬新之介監督、3月1日公開)のステージイベントが27日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されたゲームとホビーのイベント「次世代ワールドホビーフェア ’19 Winter.」東京大会内で行われ、最新作の主題歌を担当する歌手の平井大さんが登場した。イベント後に取材に応じた平井さんは、作品の主題歌を担当することに「ミュージシャンとしての人生の中で、たくさんの方に聴いてもらえるということは本当にうれしいこと。喜ばしいことですし、本当に夢のような気分」と語った。

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 平井さんは、ドラえもん作品に関わることについて「僕の音楽も古いものからのインスパイアでいろいろな音楽を作っている。ドラえもんは伝統に近い形で続いている作品。その伝統的なものを現代にどういうふうに新しいものとしてみんなにアピールできるのか、感動してもらえるのかは僕の音楽とも通ずる部分も多いので、そんな作品に携われることをすごくうれしく思っています」と話した。

 最新作の主題歌「THE GIFT」は、平井さんが今作のために書き下ろした新曲。脚本を読んだという平井さんは、映画のテーマとなっている「月」に触れ、「月は映画のタイアップが決まる前から気になっていたテーマ。月は地球と同じ方向を向いているから裏がどうなっているか分からない。そういう神秘性を感じる。一番身近な天体で、毎日見ているのに分からないというのがすごく魅力的。そこに答えをくれる映画だったので、脚本を読んだときは感動した」とコメントした。

 さらに、「地球と月の届きそうで届かない関係性は人間にも通ずる。(『THE GIFT』には)大好きな人がいるけどあまり気持ちがうまく伝えられなかったり、人間の複雑な気持ちやそこに派生する切ない気持ちや哀愁といったものがたくさん含まれた一曲になっている」と語った。

 ドラえもんのひみつ道具の中でほしいものを聞くと、平井さんは「アンキパン」と回答。「ライブをするときに歌詞を覚えるのがすごく苦手なんです。効果が切れるまでにライブを終わらせないといけないですけど……」と笑顔を見せた。

 最新作は、ドラえもんの大ファンを公言する直木賞作家の辻村深月さんが脚本を担当。月面探査機が白い影を捉え、のび太は「月のウサギだ!」と主張するが、みんなから笑われてしまい、ドラえもんの秘密道具を使って、月の裏側にウサギ王国を作ることに。そんなある日、不思議な少年ルカが転校してきて、のび太たちと一緒にウサギ王国に行くこととなる……というストーリー。広瀬アリスさん、吉田鋼太郎さん、柳楽優弥さんらがゲスト声優として出演する。

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