人気マンガ「シティーハンター」原作者の北条司さんが29日、東京・新宿のTOHOシネマズ新宿で開催された、劇場版アニメ「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」(こだま兼嗣総監督、2月8日公開)の完成披露舞台あいさつに登場。「シティーハンター」誕生秘話について語った。
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北条さんは「『キャッツ・アイ』を連載していた1983年のことで、45ページの読み切りを描くことになりました。主人公を誰にするかと考え、『キャッツ・アイ』の準レギュラーの『ねずみ』というひょうきんなキャラクターが動きやすいキャラクターだったので、主人公にしてみるかと、軽い気持ちで生まれたのが冴羽リョウ」と当時を振り返り、「読み切りが人気があったので、84年にもう一作を書いて、『キャッツ・アイ』が終了したら、誰が言うでもなく、『次はシティーハンターでしょ?』となり、85年に連載が始まりました」と語った。
冴羽リョウは、無類の女性好きという設定だが、「こんなスケベな男がかっこつけても女性は受け付けないと思って、『キャッツ・アイ』で女性ファンが多かったけど、女性ファンを捨てるという覚悟で連載を始めました」と明かし、会場に駆けつけたファンを驚かせていた。
舞台あいさつにはリョウ役の神谷明さん、槇村香役の伊倉一恵さん、野上冴子役の一龍斎春水さん、美樹役の小山茉美さん、ゲスト声優を務めた飯豊まりえさん、お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実さん、こだま総監督も出席した。舞台あいさつ前には、神谷さんやリョウのコスプレーヤー27人が劇場前に集合し、写真撮影を行った。
「シティーハンター」は、85年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まったマンガが原作。東京・新宿で、ボディーガードや探偵などを請け負う冴羽リョウの活躍が描かれた。87年にテレビアニメが放送されたほか、3作の劇場版アニメが製作された。原作の累計発行部数は5000万部以上。
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