俳優のオダギリジョーさんが監督した映画「ある船頭の話」が、今年9月に公開されることが30日、明らかになった。オダギリさんが長編作品の監督を務めるのは今作が初めて。俳優の柄本明さんが主演し、村上虹郎さんも出演する。
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映画はオダギリさんのオリジナル脚本。柄本さん演じるトイチは、とある川で、村と町をつなぐための渡し舟の船頭。村人の源三(村上さん)が遊びに来るとき以外は、 黙々と舟をこぐ日々を過ごしていた。川上では、橋が建設中で、人々は完成を心待ちにしている。そんな折、トイチの前に一人の少女が現れる。その少女がトイチの人生を大きく変えていく……というストーリー。撮影は、昨年7~8月と今年1月に行われ、同月11日にクランクアップした。
人が生きる上で、便利な物が増えていくのは必然だと思います。しかし同時に、文明の発展の陰で消え行く物も多いのではないでしょうか。便利になっていく一方で失ってしまう大切な何か。
資本主義が競争社会を生み出し、いつの間にか変わってしまった「幸せ」の定義。一人の船頭を通して見つめる「本当に人間らしい生き方とは?」。美しい日本の原風景を季節と共に切り取り描きたいと思っています。
オダギリジョー監督に船頭の役をいただきました。一生懸命演(や)りました。見ていただければ幸いです。
灼熱(しゃくねつ)の日差しに焼かれながらも、雄大な川の上で柄本さんがこいてくださる舟にたくさん乗りました。これでもかと言わんばかりの魅力的な集団の一員として、両極の季節をまたぎ、夏はあの生き物とあんなことをして、冬はただただ寒くて死にそうで。
柄本さんとは、このころ作品でお会いし過ぎて、毎度「なんだよお前」って煙たがられ、この作品でもずっと話しかけている役なのでそろそろ嫌われそうですが、ときどき話す英語がいきなりすぎたり、急にぽろっと哲学が出てきたり。とても贅沢(ぜいたく)です。容赦なく移りゆく景色と時間を優美に描くオダギリさんの脚本が、どう彩られているのか。お楽しみに。
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