土屋太鳳:主演特別ドラマのメインテーマ歌う 書き下ろしたつんく♂「魅力的な声」

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読売テレビ開局60年スペシャルドラマ「約束のステージ~時を駆けるふたりの歌~」のメインテーマを歌う土屋太鳳さん(左)とメインテーマを書き下ろしたつんく♂さん=読売テレビ提供

 女優の土屋太鳳さんが、自身が主演の読売テレビ開局60年スペシャルドラマ「約束のステージ~時を駆けるふたりの歌~」のメインテーマを歌うことが4日、分かった。メインテーマは、音楽プロデューサーのつんく♂さんがドラマのために書き下ろした楽曲「幸せのセレナーデ」で、物語の鍵となる。オーディションを受けながら、もがき苦しみ、自分にとって本当に大事なものに気がついた小沢翼(土屋さん)が、いろいろな思いを背負いながら「全日本歌謡選手権」で全身全霊をかけて「幸せのセレナーデ」を歌う。

 ドラマは、「スター誕生!」に先駆けて1970年代に放送され、五木ひろしさん、八代亜紀さん、山本譲二さん、天童よしみさんらを輩出した同局制作のオーディション番組「全日本歌謡選手権」がモチーフ。2019年、東北の港町で歌手を目指しながらもその夢を諦めかけていた翼は、1975年の東京にタイムスリップしてしまう。困惑する翼を救ったのは、歌手になるために上京してきたという大空つばさ(百田夏菜子さん)だった。名前も年齢も抱く夢も同じで、運命的に出会った2人がユニットを組み、デビューを目指して「全日本歌謡選手権」に出場し……というストーリー。2人が70年代の名曲を歌うシーンもあるという。22日午後9時から放送。

 ◇つんく♂さんのコメント

 --今回のドラマのオリジナル楽曲の作成依頼、どう思われましたか?

 70年代をリアルで手掛けられた御大作家先生もたくさんいらっしゃる中、指名いただけたことは心よりうれしく思ってます。僕が小学生のころに、感覚で受けとらえていた空気感と、仕事し始めて受け取った70年代という時代感を混ぜ合わせました。実際のそのままのレトロを作りあげるのではなく、ちょっと強調した、自分なりの70年代を作りあげました。実際、歌詞は70年代の作家先生は書かないだろうなという内容にあえてしました。

 --「幸せのセレナーデ」に込めた思いをお聞かせください。

 打ち合わせで、恋愛ソングではないんですと言われたんですが、恋愛ソングでないと70年代を語れないような気がしたので、自然とそうなっていきました。時代は高度成長期で、浮かれていた人が多かったかもしれませんが、学生や若者みんなが勝ち組だったとも思えません。そういう人たちの心の支えになるのが音楽や流行歌だったとしたら、そんな方たちへの応援歌になればなって思って作りました。当時の作家先生たちと並んで、もし本当にリリースされてたら実際どうなってたかなとか想像しながら(笑い)。

 --「幸せのセレナーデ」を制作するにあたり一番こだわったポイントは?

 70年代と一口に言っても初期と末期では全然サウンドも時代感覚も違うので、その辺は悩みましたが、基本は70年頭のイメージで、時代感や空気感を大切にしました。時代的に、サビにはもっとキャッチーな歌詞を持ってくる手法をとるんじゃないかなと思ったんですが、テレビドラマで流れる歌なので、芝居の邪魔にならないように歌詞の言葉を選び、「幸せ」「不幸せ」というテーマからブレないように書き上げました。

 --実際に土屋太鳳さんの歌声を聞かれた感想をお聞かせください。

 普段ドラマで見る印象と声の印象が違って、思った以上に明るい声でした。なので、極力、可愛さが出ないようなイメージで歌ってもらいました。本人は無意識と思いますが、ときおりお皿をこすったようなキュキュっとする、可愛い声の部分が出てきてそれが個性的で魅力的な声をしてるなと思いました。

 --もし本当に土屋さんを歌手(またはアイドル)としてプロデュースするなら、どんな歌手をイメージしますか?

 「まれ」も「花子とアン」も「鈴木先生」も見ましたが、「真夜中のパン屋さん」の印象が強く、あのパン屋さんの太鳳ちゃんが好きでした。彼女が今14歳の設定としてデビューから考えていいのであれば、とにかく、明るくフレッシュな個性的な曲を2、3曲出して、スマッシュヒットをCMやドラマと共に出します。年齢もいい感じになった“ここぞ!”というときに、マイナー調の悲しく重めのしっかりした曲で大ヒット目指してみたいですね。

 --最後に、視聴者の方へのメッセージをお願いします。

 映画を見ても、音楽を聞いても、CMや雑誌を見ても、とにかく日本がぐんぐん成長していく時代でした。中でも、テレビは一番華やかで、お金もあって、影響力もあって、華やかな時代だったと思います。テレビからはすごいスターがたくさん出てきて、子供のころの僕らにとって夢の箱の中でした。

 今回はそんな時代がドラマになるんですが、その音楽に関わることができました。僕自体もタイムスリップした感覚で、憧れていたあの時代のみなさんの仲間入りを勝手に果たした気分で 超楽しくお仕事ができました。そういうワクワクの詰まったドラマに仕上がっているはずですので、テレビをご覧のみなさまも一緒にタイムスリップし、あの時代を楽しんでいただきたいですね。

 ◇土屋太鳳さんのコメント

 --つんく♂さんの楽曲を歌った感想。

 最初の一小節の、最初の一言から、つんく♂さんの描く世界と人に、心を持っていかれました。これが、つんく♂さんの曲なんだ……! と思い知った気持ちです。きれいごとじゃないのに、すごく純粋で、切なくて。さすがだと思いましたし、今もずっと心を奪われてます。

 --実際にレコーディングされた感想。

 お会いした瞬間に、ずっとメディアを通して拝見してきた方が目の前に現れたというよりも、つんく♂さんの歌が人の姿をして現れたような気持ちがしました。ディレクションは驚きの連続でした。私の知らない私を、つんく♂さんはすぐに見つけてくださいました。

 私は自分の声に大きなコンプレックスを持っていて、いざという時に声が出なくなる時期が続いていたこともあり、歌は大好きだけれど、人前で歌うことには、ずっと戸惑いが消えなかったんです。すごく音楽が好きで救われてきたのに、だからこそ自分が関わっちゃいけないような気がして。でも、つんく♂さんはディレクションの一言目で、その意識を180度変えてくださいました。「もっとマイクに近づけて、歌うのではなく、ささやいて」という言葉をいただいた時、歌うんじゃない、これは心の声なんだと目からうろこの気持ちになりました。その目からうろこの「うろこ」が、翼の心を通して、涙になったのだと思います。

 --オーディションシーンを撮影された感想。

 ものすごく緊張したのですが、まず、つんく♂さんとの時間を思い出させていただいて、歌うというよりは心を語るつもりで臨みました。本当にたくさんのエキストラさん方が協力してくださいましたし、監督も私の、そして翼の心を尊重して段取りを考えてくださいましたし、キャストさん方とスタッフさん方に見守られた、温かい時間に恵まれることができました。

 テストの時からエキストラさん方には協力していただいたのですが、皆さん本当に熱く演じてくださって、私にパワーをくださったんです。その恩返しとまではならないと思うけれど、私もエキストラさん方一人一人の目を見て、心を送る気持ちで歌わせていただきました。その気持ちがカメラを通して、そしてテレビを通して、夢を追う切なさと一緒に、見てくださる方々へ届くことを祈ってます。

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