今田美桜:「3年A組」で「怖い」の反響も喜びに 菅田将暉“先生”の言葉は「リアルにグサッとくる」

連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」に出演する今田美桜さん=日本テレビ提供
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連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」に出演する今田美桜さん=日本テレビ提供

 俳優の菅田将暉さん主演の連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系、日曜午後10時半)に、諏訪唯月(すわ・ゆづき)役で出演中の女優の今田美桜さん。3日に放送された第5話では、これまでクラスでも強さを見せてきた唯月が、菅田さん演じる教師・一颯と対峙(たいじ)し涙を見せる迫真の演技が話題となった。唯月のキャラクターにSNSでは「怖い」「気の強い1軍感」「にらむと恐ろしい」といった声もあがったが、「そう言っていただけるのは本当にうれしい。ありがたいです」と今田さん。演じる上でのこだわりや撮影現場の様子などについて聞いた。

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 ◇目と声で気が強いキャラクターを表現

 ドラマは、2年前にある高校に赴任してきた3年A組の担任教師の柊一颯が、10日後に卒業を控えるA組の生徒を人質にとり「最後の授業」をする学園ミステリー。今田さんが演じる唯月はクラスの女王的キャラクター。スーパー読者モデルとして級友憧れの存在だ。

 今田さんが唯月を演じる上でこだわったのは鋭い目と声だったという。前髪をカチューシャでアップにした髪形も「唯月は、本当に気が強くて動じない子だと思っていたので、顔を出したほうが目つきが分かるんじゃないかと思って、スタッフさんやヘアメークさんと相談してこの髪形になりました」と明かす。

 昨年末にかけて出演していた「SUITS/スーツ」(フジテレビ系)では前髪を下ろした髪形で「それとはまた全然違う役でもありますし、違いを見せるために」という思いもあったという。

 声に関しては、「唯月はキャッキャッとするタイプではないですし、劇中でも全然笑っていないので、どちらかというと低めの声を出している」と話す。ドラマは、生徒らが一颯に人質として学校に監禁され、周囲で爆弾が爆発したり拳銃を突きつけられたりと、緊迫した状況が描かれている。そんな中でも「唯月も驚きはするし怖いと思うのですが、動じない部分もあるので、周りの女の子みたいにキャーと悲鳴を発するのは違うと考えたり。唯月はこういう場合、どうやって怖がるんだろうとか。それがすごく難しかったです」と語る。

 ◇菅田将暉は「本気ぶつかってくれる」 熱い言葉に泣きそうになることも

 第5話では、唯月が半グレ集団のボス・喜志正臣(栄信さん)の彼女で、その力により今の地位を手に入れていたことが判明した。自身の口からその事実を明かす唯月は、これまで見せてきた強さとは相反する弱さや痛々しさすらあった。今田さんは「自分の本心を見せてきていない部分があったので、それを見せられてホッとしました」と明かす。

 同話では、菅田さん演じる一颯が唯月に「お前のこれまでは、誰が何と言おうと絶対に間違っていない」という熱い場面が描かれた。今田さんは「菅田さんは自分にカメラが向いていない時もずっと同じでいてくださる。本気でぶつかってくれるので、自分もそれに負けないようにという思いもありますし、リアルにその言葉がグサッときます。5話のあのシーンだけではなくて、毎話誰かがそういう言葉を投げ掛けられていて、言われた本人だけじゃなく周りもグサッときているんです。5話以外でも、唯月は泣いちゃいけないと思っているんですけど、泣きそうになることがすごくあります」と語る。

 唯月と仲の良いクラスメートの涼音を演じる福原遥さん、愛華を演じる日比美思さんとも、お互いの距離感について話し合ったという。「特に5話で私が弱いところを見せる部分では、3人の距離感も難しかった。リハーサルでは、唯月がボロボロになった時に涼音が声をかけるか、という話にもなったんです。ただ、4話で甲斐軍団は甲斐(片寄涼太さん)に手を差し伸べたけど、それと私たちの関係は違うよねとか、そういう話をしました」といい、撮影は信頼関係を築きながら進んでいるようだ。

 ◇同世代との共演は「めちゃくちゃ刺激に」

 ドラマの生徒役には、同年代の若手実力派が集結している。今田さんはそうした共演者に「毎回めちゃくちゃ刺激を受けています。だから、このドラマに出させていただいて本当にありがたい」と話す。

 兵頭新役の若林時英さん、石倉光多役の佐久本宝さんは「先陣を切って場を盛り上げてくれる。あの2人が相づちを打つだけで教室の空気がガラッと変わるんです」と語る。「富田望生ちゃんが演じている華ちゃんはちょっと違ったスパイスを入れてくれる子で、いいバランスを取ってくださるなと思います。堀田真由ちゃん(熊沢花恋役)は一言二言だけでも存在感があって、すごいなと思います。みんなから刺激を受けているので、私もその一員になれるようにと思っています」と力を込める。

 女優としての目標を聞くと、「いろいろな役をできる女優さんになりたい」といい、「唯月を見て『怖い』と言ってくださるのも本当にうれしいんです。その役の性格を伝えていけたらいいなと思います」と話す。今後は、「見ていて『なんか不思議』と思われるようなミステリアスな役。なぜか分からないけど目で追ってしまうと言われるような人を演じてみたい」と今田さん。今後も活躍に注目したい。

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