関智一:「PSYCHO-PASS」の狡噛役「死ぬところまで演じたい」

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アニメ「PSYCHO-PASS」シリーズで狡噛慎也の声優を務める関智一さん

 SFアニメ「PSYCHO-PASS(サイコパス)」の新作劇場版アニメ3部作「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System」が1月25日から順次公開されている。その3作目となる「Case.3 恩讐の彼方に__」(3月8日公開)でフォーカスされる狡噛(こうがみ)慎也を演じる声優の関智一さん。元々は刑事でありながら自身の“正義”を貫くために国を追われる身となる狡噛を演じる際は「途切れない芝居」を意識しているといい、「自分がなれないものなので、せめてまやかしの中だけでも、正義の味方を演じられるということは、とてもカタルシスがあります」「ぜひキャラクターが死ぬところまで演じたい」と語る。作品に込める思いや見どころを聞いた。

 ◇狡噛の今を描く新作 少女との出会いで変化も

 「PSYCHO-PASS」は、人の心理状態などを数値化して判断できるようになった近未来の高度情報化社会を舞台に、厚生省公安局の刑事の活躍を描く近未来SFアニメ。完璧に見える社会が持つ矛盾が描かれた。テレビアニメ第1期が2012年10月~13年3月、第2期が14年10~12月に放送され、劇場版が15年1月に公開された。新作劇場版アニメ3部作は、「Case.1 罪と罰」が1月25日に、「Case.2 First Guardian」が2月15日に公開。そして、「Case.3 恩讐の彼方に__」が3月8日に公開される。

 「Case.3」では、15年公開の劇場版で描かれた東南アジア連合・SEAUnでの事件後、放浪の旅を続ける狡噛が登場。南アジアの小国で武装ゲリラに襲われている難民を乗せたバスを救った狡噛は、その中にいた少女テンジンに敵討ちのために戦い方を教えてほしいと懇願される。

 関さんは「Case.3」について、殺し屋レオンと少女マチルダの物語を描いたリュック・ベッソン監督の映画を例に挙げて、「簡単に言うと、『レオン』ですね」と話す。新作では、少女テンジンと関わる中で「変わっていく狡噛と、変わらない狡噛が見られる」と明かした。

 ◇途切れない芝居を意識 狡噛の魅力は?

 関さんは、テレビシリーズから狡噛を演じているが、演じる上での変化は特にないという。「狡噛は、元々『ただの猟犬でいたくない』『自分の意思で動く』という部分があって、それは今も変わらず貫いているので、多分何も変わっていないと思うんです。彼なりに悩んでいるところはあると思いますが、結果、自分で決めて自分で戦っていますから」と説明する。

 続けて、狡噛の魅力を「みんなができなさそうなところをしてくれるところ」といい、「みんな、組織から孤立することは難しい。たとえ、何か違うなと思っても身を置かざるを得ない。でも、狡噛を含めマンガやアニメの主人公は、長いものに巻かれずに一人で成し遂げられてしまう強さを持っている」と語る。関さんは「ぜひキャラクターが死ぬところまで演じたい」という。

 そんな狡噛演じる際は、「語尾はだらしなく、けだるさを出したり」といった狡噛らしさを意識しつつ、「途切れない芝居」を心がけているという。「台本はカットごとにせりふが分けて書いてあるので、『このカットまでにこのせりふを言わないといけない』と、分かれがちになってしまうんです。それをカット割りを感じさせずつなげていくように、自然にやるようにしている」とこだわりを明かした。

 ◇正義の味方を演じる気持ちよさ 疲弊も? 

 多くの作品でさまざまな役を演じてきた関さんに、狡噛のような自身の“正義”を貫くキャラクターを演じることへの思いを聞くと、「気持ちいいですよね。自分がなれないものなので」と回答。

 「実生活では、とてもそんなにストイックに生きられない人間なので、せめてまやかしの中だけでも正義の味方を演じられるということは、とてもカタルシスがあります」と話し、「(演じた後は)自分とは真逆だなと思って、深く傷ついて疲弊して帰ります」と苦笑いする。

 最後に新作の見どころについて「期待は絶対裏切らない作画のクオリティーの高さですね。一段と荒廃している世界観の中で、キャラクターたちがより一層かっこよくなっています。キャラクターデザイン的にもより生々しく頼りがいが生まれたという。大人も楽しめるアニメ感が増しました」と関さん。スクリーンで躍動する狡噛たちに注目したい。

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